あなたは、どの鏡を選びますか。
鏡。
それは、あなたにあなたを見せるもの。
鏡。
それは、あなたに本当のあなたを見せるもの。
鏡。
それは、ときに、あなたに、見たくもないあなたを見せるもの。
あなたは、もし好きな鏡をもらえるとしたら、
どの鏡を選ぶだろう。
"今のあなた" を映し出す鏡。
"過去のあなた" を映し出す鏡。
"未来のあなた" を映し出すす鏡。
私は、"過去のわたし" も "未来のわたし" もいらない。
過去も、未来も、つくるもの。
あなたは、もし好きな鏡をもらえるとしたら、
どの鏡を選ぶだろう。
あなたの姿をそのまま映し出す、普通の鏡。
"本当のあなた" を映し出す、特殊な鏡。
"理想のあなた" を映し出す、特殊な鏡。
この中に、"本当のあなた" を映し出してほしいと願う、勇気ある者はいるだろうか。ほとんどいないであろう。
私には不思議なことがある。
最近、よく、あるがままの自分を出せ、抑圧された自分を開放せよ、そんなメッセージを見る。けれど、そういう想いを持っている人の中に、どれだけ "本当のあなた" を映し出す鏡がほしいと、本気で願うものがいるのだろか。
なのに、なぜ、こうしたメッセージばかりが飛び交うのか。
私には、よく分からない。
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