大河であれ

漂うもの。
静かなるもの。
ときに激しく暴れるもの。

大きく、大きく、すべてを乗み込むもの。
木から、森から、空から、すべてが流れ着くもの。

常に見られているもの。
人から、鳥から、動物たちから。

この大河は、どこに行き着くのだろう。
流れ続けた先に、何があるのだろう。
大きな、大きな、蒼き存在へ向かうのだろうか。

大河は大河。
山ではない、陸ではない、空ではない。
他とは違うもの。

大きな、大きな、青い存在の一部になる。
その時に、大河は何になるのだろう。
そして、何を思うのだろう。

自分が大きなものの一部に飲み込まれる。
自分が何ものか分からなくなる。
そんな怖さ。

それでも、私たちは向かう。
大きな、大きな、蒼き存在へと。

大河の上に、ひとつの小さな船が見える。
小さな、小さな、木でできた船。
そこに乗る、ひとりの男。

ゆっくり、ゆっくり、大河とともに、進んでいく。
自分で動いているのか、大河と動いているのか、分からない。

それでも、その男は、自分の進みたい道を進んでいる。
そんな、一人の男。

そんな存在に、あなたはなりなさい。

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