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ごめんなさい、の総量

息子が高熱を出した。当然だけど、突発的に来るし、大人たちのスケジュールなど関係ない。僕と妻の両親は近くにいないので、常に綱渡り状態に。というか、綱渡ってもおらず、色々と諦めたり、延期してもらったりすることになる。

とにかく、「ごめんなさい。」「すみません。」というメッセージをたくさん送ることになる。みなさん、本当に温かい方で家族最優先で、と仰って頂けて本当に有り難い限り・・・。

僕は気づいたら人に迷惑をかけていることの多い人生だから、「ごめんなさい。」という言葉をたくさん使ってきたけれど、それにしても、家族が出来てその回数が何倍にもなった気がする。

申し訳ないな、と思うと同時に、「ごめんなさい。」って素晴らしいな、と思う。心のなかであの時助けてくれたり、温かい言葉をなげかけてくれたな、と思い、逆の立場になって沢山の人を、助けてあげたいし、安心できるような言葉を投げかけられるような存在になりたいなと思う。

「ごめんなさい。の数」は、「助けてもらった数」に比例し、「助けてもらった数」は、「ありがとう。の数」に比例する。つまり、それだけ、社会から頂いたものの数が増えていく。そうすると人間とは不思議なもので、つらそうな人を見ると、真摯にサポートしたくなるし、大丈夫だよ、と言ってあげたくなる。

そう考えると、子供が出来て、「ごめんなさい」の数が増えて本当に良かったな、と思う。結果的にそれが、「社会の助け合いの総量」を増やすから。


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芸術のげの字も知らなかった素人が、芸術家として生きることを決めてから過ごす日々。詩を書いたり、創作プロセスについての気付きを書いたり、生々…

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