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「パパ、太陽ってきれいだよね!!」

日に日に、息子と一緒に過ごす時間が楽しくなっている。

毎日、保育園の送り迎えで、トンボやセミを一緒に捕まえて遊んでいる。普段は何かを待てない息子が、虫を捕まえるときだけは、ゆっくり静かに待っていることが大事と学んだらしく(トンボとか)、「パパ、静かにして!(シー)」と、待つことをいつのまにかに覚えていて、感動した。

そんな驚きと感動がある毎日なのだけれど、最近特に嬉しいことがあった。

それは、ふと息子が太陽を見て、「パパ、太陽ってきれいだよね!!」と満面の笑みで語ってくれたのだ。太陽は、虫みたいに動かないし、ロボットみたいに変形しない。太陽はあって当たり前な存在なのだけど、それを「きれいだよね!!」と話してくれた。もう、本当に嬉しかった。

「え、○○(息子の名前)もそう思うの!!パパも太陽大好きなんだよ!!」と思わず返答してしまった。それ以来、帰りのバスで夕日が見えた時は、息子に、「見て、○○、夕日きれいだよ!」と知らせると、「ね!太陽きれいだね!」と目をランランしながら話をしてくれる。

僕が子育てで一番大事にしたいのは、こういうことだよなぁと思う。世界ってきれいだよなと思う。この世界に生まれてよかったなと思う。世界には、驚きがたくさんあって、この世界に住み続けたいと願う。

息子が何か特別なことが出来るようになってほしいとか、有名になってほしいとか、本当に全然思わない。けど、世界に愛情を持つことのできる子に育ってほしいとは、強く思う。彼が愛情を注ぐことのできる何かと出会うことができ、そこに愛情を持てたら、あとは自分で勝手に学ぶし、勝手に育っていくから。そして、結果的にこの世界を大事にしたいと思うことに繋がるから。

子育てで、親が子供に出来ることは殆どないと思うけれど、何かに一緒に感動することは出来る。だから、これからも息子とたくさん遊んで、たくさん一緒に感動したいなと思う。

息子が大きくなった時に、「この世界に生まれてよかった。」と語ってくれたら嬉しいなぁと妄想しながら。

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芸術のげの字も知らなかった素人が、芸術家として生きることを決めてから過ごす日々。詩を書いたり、創作プロセスについての気付きを書いたり、生々…

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