来るな、触れるな、近寄るな。

来るな、触れるな、近寄るな。

ここは、我ら、神々が身を清める場所。
水に触れてはいけない。

我らは、常にすべての汚れを、匂いを、穢れを払わねばならない。

我らは、常に完璧でなければならない。
でないと、我らは、神として認められなくなってしまう。

もし万が一、この水に触ってみろ。いや、身体の内に入れてみろ。

神の身体に触れた水は、単なる水ではない。
この水を身体の内に入れたら、お前は今のお前ではいられなくなる。

もはや、人ではない存在、しかし、神でもない存在。
お前が一緒だ、と思っていたモノたちと、同じ存在ではいられない。

それでも、そんな存在になりたいか。
なりたいならば、私は止めない。

他の神々は駄目だというが、お前がそうなりたいなら自由にすればよい。ただ、その後何が起きようと、お前がどんな後悔をしようと、我は知らない。すべてはお前が選択したこと。

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