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カオスの耐性、3段階

今日ある打ち合わせで、カオスへの耐性の話になった。

カオスの日本語訳は「混沌」で、反対語は恐らく「秩序」。つまり、秩序がなく、構造もパターンも見えず、どうなるかの予想もできない状態を意味することが多い。

僕はこのカオスへの耐性には、三段階あると思っている。

第一段階は、カオスがくると、そこから逃げたり、認めないこと。どうしていいか分からない状態というのが許せないし、未来を予想できたり計画できないことが辛い。混沌とした環境に出くわすと、自分の身をそこから出そうとする。

第二段階では、カオスの中に身を置き続けることができる。混沌とした状況自体を楽しむ人もいるけれど、災害やコロナのような事象が起きると、誰しもがそこから逃れたくなる。それでも、その環境の中で、どうにかもがき続けることが出来る。

カオスを、仮に業火(猛烈な炎)だとすると、熱い!と叫びながら、ドタバタ走り回りながら、どうにかその状況を改善したり、解決しようとする状態とも言える。

第三段階は、カオスの中で、「これは大変だ。」と状況を認めて、それを解決しようとしない。「熱い」と叫ぶのではなくて、「あついな…」と言いながらも、其の場に佇み、耐え忍ぶ感覚に近い。

周りがカオスに振り回され、苦しさがあっても、その苦しさも承っていて、無理に避けようとしていないため、意識も明瞭である。

僕はこの二段階目であることが多い。しかし、三段階目のあり方をできる人を見ると、こういう人が本当のリーダーなんだろうな、と思う。どんなときでも、周りがよく見えている人、とも表現できる。常に観察し、意識の盲点が少なく、意識が明瞭な人というのは、本当に凄いなと思う。

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芸術のげの字も知らなかった素人が、芸術家として生きることを決めてから過ごす日々。詩を書いたり、創作プロセスについての気付きを書いたり、生々…

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