消えていく、ぼく。
消えていく。
ぼくは、いつも感情豊かなはずだった。
無邪気に、自由に、笑いながら。
電車に乗る。
人とあう。
仕事をする。
一瞬一瞬に自分のエネルギーを込めていた。
意志を持って。情熱的に。
でも、ふと気づく。
いまの僕は、無だ。
何もない。
感情がない。
ただただ起きていることをこなそうとしている。
そう、いつの間にかに自分がロボットになっていることに気がつく。
奴隷、ロボット、僕。
見分けが付かない。
きっと、100年後の人類がいまの僕をみたら、
鼻で笑うに違いない。
そんなことなんでしていたのって。
ぼくが、切腹をする武士を理解できないように。
けれども、それがいまの僕の現実だ。
無になる。
それはどうして起きているんだろう。
無になる。
それはぼくにとってどういう意味があるんだろう。
無になる。
それは本当に無にはなっていない。
無になる。
それは、ただたんに自分を鈍くしていること。
あるひとがいった。
終わりが近づいている気がすると。
その通りなのかも知れない。
最近ボクの周りで起こること、
これはどういうメッセージなのだろう。
安易に解釈せず、
ただただ起きることを観察していく。
一喜一憂せず、
目の前のことに向き合い、
一歩ずつ、しっかりと、しっかりと、足を前に進めていく。
もし、それが泥沼であっても、
もし、それが底なし沼であっても、
もし、それが違う世界につながる穴であっても。
そんなこと、いまの僕にはわからない。
そう、ただ、生きるのだ。
なぜなら、それも自分で体験すると決めて、
この世界に降り立ってきたのだから。
もう、諦めなさい。
そう言われている気がしてならない。
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