女同士の快楽

元カノに会った。

かれこれ25年ぶりの再会。

彼女は、中性的な出で立ちで現れ、整形したらしく、綺麗な顔立ちでそこにいた。
元々、可愛かった彼女だったから、尚更、綺麗でびっくりした。

そして、立派なビアン へと成長を遂げていた。

私の初めてのオンナだった彼女。
その肌触りも、すっかり過去のこととなり、感触も忘れていたけれど、手を繋ぎ、ハグをして、記憶はあっという間に戻された。

ヘテロセクシャルなはずなのに、唇が、肌が、女を覚えていた。

これには我ながら驚いてしまった。

気持ち良くなる=好きになる

この不動の方程式は、ここでも採用されるのだろうか?

だけどね、私は私でしかない。

彼女と唇を重ね、肌を重ね、記憶が戻っても、私は私の人生を歩いてきたから。
これがひっくり返るわけでもないし、新たな側面を見たわけでもない。

まさしく、私なのだ。

元カノに会い、女同士の快楽を思い出し、思う存分快楽に溺れ、確かめた。

ただ、それだけ。

この先、彼女とどうなるのか⁇
それはまた別のお話。

どうなろうとも、私は私。

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