特撮ヴィラン語り ~その36 ガピヤ星人ブラザーズ~
「ウルトラマンギンガ」以降のいわゆる「ニュージェネレーション」枠に分類されるウルトラシリーズって、思いのほか新しい敵宇宙人って少ないんですよね。
大抵は過去シリーズに登場した宇宙人が何度も再登場して、しかも巨大化はしないし直接ウルトラマンとも戦わないというパターンが多い(たまに例外はあるけど)。
そんな中でようやく現れた新キャラ宇宙人が、このガピヤ星人でした。
鬱憤を晴らすかのようにクッソ強烈なキャラでした
まず、「ウルトラマンオーブ」の劇場版に登場したガピヤ星人サデス。
作中の黒幕である宇宙の魔女ムルノアに雇われた殺し屋であり、かつてオーブ/クレナイガイと戦って敗れ去った過去を持つも、肉体をサイボーグ化してリベンジを挑みます。この設定だけなら相当シリアスな奴なんだろうなあと思ってたんですが……
ラジカセで音楽流しながらスクワットしてるのが初登場シーンですよアレー?
しかもめっちゃ陽気なの。自分を一度倒したガイ相手に「よーうガイ君久しぶりー!」って気安く話しかけて。リベンジのわりに全然悲壮感がない。
実はこいつ、戦闘狂で熱血漢なキャラで。分かりやすく言うと
松岡修造さんとビリー隊長を足して2で割らなかったような奴なんですクッソ暑苦しい
戦闘中も「そんな攻撃じゃ気持ち伝わって来ないんだよ!」って相手を鼓舞させたり、「熱い血を燃やすんだよ!」とテンション高く勢いだけで襲いかかってきたり。
ちなみに声はあの山寺宏一さんが当ててます。
そりゃキャラ濃いわ
そしてなんと、そのサデスの弟が「ウルトラマンタイガ」に登場。その名もアベル。
兄のサデスに憧れるあまり同じように体をサイボーグ化した彼は、ウルトラマントレギアに呼ばれてタイガたちを仕留める作戦のために暗躍する宇宙のヒットマンですが、
オカマですこいつ
トレギアと初めて顔合わせして、「あらやだ素敵!」と乙女のようにときめき握手をすれば、
「……長いな!」と突っ込まれ、
握手でついた粘液がなかなか取れずにトレギアを困らせる始末
巨大化してタイガたちと戦う中でもめちゃくちゃ喋りまくる。マツコさんかIKKOさん並みにやいのやいのととにかくもう
兄弟揃ってうるせえのなんの
どちらも腕は確かなんですが、それ以上に言動が特徴的過ぎて「ニュージェネレーション」の宇宙人としてひときわ存在感を残したキャラでした。
果たしてまだ兄弟がいるのかどうかは分かりませんが、いたとしたらどんなキャラなんでしょうねー。
体育会系の熱血バカ、兄貴大好きのオカマときて……
……キャラ勝てる気がしねえ
matthew
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