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特撮ヴィラン語り ~その200 妖麗戦士カルミラ/邪神メガロゾーア~

はい、久しぶりの特撮怖い女シリーズ!

さあ今回はウルトラシリーズからのエントリー。
2021年、「ウルトラマントリガー」にて猛威を奮ったメインヴィラン、妖麗戦士カルミラです。

「ウルトラマンティガ」から25周年記念ということで、「ティガ」にちなんだ様々なオマージュを入れ込んだ本作ですが、カルミラのモチーフになったのは「ティガ」劇場版に登場した闇の巨人カーミラ。かつてウルトラマンティガとは恋人であったものの、光に目覚めて自分たちを裏切ったティガに愛憎入り交じった感情をぶつけるというキャラでした。
カルミラもやはり背景は近いんですが、

なんかこう……よりヤンデレ感が増して怖いんですよね←

宇宙の彼方に石像となって封印されていたのが、隕石が偶然当たって砕けたことで復活して、

まぐれで復活ってそれでいいのか

目覚めたばかりのトリガーに襲いかかって「私に会いに来てくれたのかい情熱的な再会じゃないかあ!」と泥んこレスリングを仕掛け、

いやそれ情熱じゃなくて困惑だから

過去話が出てきたと思ったらめっちゃ無言のトリガーにベタベタしまくるばかりで、

ちょっとトリガーひいてるようにしか見えないという

そしてトリガーが自分たちを裏切った理由が、その光の生まれ変わりである主人公:マナカケンゴにあることを知ると、見境も遠慮もなく「マナカケンゴぉおおおっ!!」と恨みバリバリで殺しにかかる姿。

もはやストーカーだよ

そんなカルミラは、終盤になると仲間であった闇の巨人:ヒュドラムとダーラムが自らに逆らったことからその2人をトリガーたちに倒させたうえで闇のエネルギーを吸収、さらに地球の地下深くに秘められていたエタニティコアの莫大なエネルギーまで取り込み、邪神メガロゾーアに変貌。
指の長さが不揃いだったり、目鼻口が溶けたような顔が生まれ変わりの途中みたいで不気味です。
しかもそこからさらに第2形態になると、「ティガ」のラスボスだったガタノゾーアを彷彿させる巻き貝のような上半身、うねる無数の触手が特徴のエグい姿に変貌。顔も逆さまの笑顔みたいになっててまあ怖いのなんの。

も ど し て も と に

しかし圧倒的な強さで迫るラスボス怪獣というよりは、ひたすらに恐怖感をあおるラスボスって感じですがそれもいいですね。

ちなみに、「トリガー」の敵キャラって実は裏モチーフが「ティガ」「ダイナ」「ガイア」の平成3部作に登場した強敵らしいんです。
カルミラたちはもちろん「ティガ」劇場版の闇の巨人一味ですが、
トリガーの昔の姿であるトリガーダークは「ダイナ」終盤で、人造ウルトラマン:テラノイドをスフィアが乗っ取った合成怪人ゼルカノイドがモチーフ。
このメガロゾーアは、2段階に姿を変えるポイントと女巨人から怪獣化する点にちなんで「ガイア」のラスボス怪獣ゾグがモチーフなんだとか。
どっちも好きな怪獣だし「ティガ」以外からも拾ってくれたというのは、ファンとしてすごく嬉しい限りですねー。

matthew


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