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特撮ヴィラン語り ~その398 アークオルフェノク~

遂に公開された「仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド」。私はもちろん公開初日に見てまいりました。
や、もうめっちゃ面白かったですよ。ていうか20年前と変わらない555らしさというか、敢えて白黒をつけない危うい正義を真っ向から描いてるのがもうたまらんというか。

そんな「555」のTV本編でラスボスを務めたのがこのアークオルフェノク。全てのオルフェノクの頂点に立つ「王」ですが、何と言っても注目して欲しいのがこの見た目。明らかに仮面ライダーがモチーフと一目で分かるビジュアルです。そこが何より強いんですよね、インパクトとして。
でもよくよく振り返ってみると、もっとインパクトが強いのがその設定なんですよ。

そもそもオルフェノクとは、一度死に瀕した人間の中で素質のある者が蘇生と共に進化を果たした新人類。そのオルフェノクを支援する大企業:スマートブレインの真の目的とは、そんなオルフェノクの個体数を増やすことでその中からアークオルフェノクに覚醒する存在を探していたのでした。
そしてその結果、火事で両親を失った少年:照夫がアークオルフェノクの宿主であることを突き止め――その体を突き破ってアークオルフェノクが遂に姿を現してしまうのです。

子供の体が弾け飛んで中からバケモノが出てくるとかだいぶトラウマやで日曜朝から

というか「555」ってこれに限らずトラウマシーン結構多めだったりはしますからね…そこが好きなところではあるんだけど、なかなか受け入れるのは大変だったりしますよね。うん、しょうがない。

というね、そんなエグめの背景を持っているんですが。
個人的にすっごく納得いかないところが一つありまして。それは後年の扱いの悪さ。
平成仮面ライダーシリーズ10作目の「仮面ライダーディケイド」辺りから、歴代ライダーのコラボレーションが結構恒例になって来て、映画とかで歴代怪人が総結集するという機会もだいぶ多くはなったんですが、

何故かいつもすぐやられる雑魚枠なんですよ

いや分かりますよ?大体こういう特撮モノってさ、復活した怪人は大体弱体化するってのが定番ではあるし。ラスボス枠でも例外じゃないってのは分からなくはないですよ。
でもマジでおいしい出番がないんだもん。さすがにボスクラスがまとめてやられるっていうのなら分かるんだけど、マジで雑魚怪人と一緒くたにして一掃されるシーンを何度見て来たことか

アークオルフェノクって不死の存在という設定だけどさ
だからって雑魚と一緒に何度でもやられていいってわけじゃねぇからな?

matthew

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