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特撮ヴィラン語り ~その442 電鼠怪獣ネズドロン~

2024年開始となった「ウルトラマンアーク」。今回は令和の世にありながら、どこか懐かしい昭和シリーズの雰囲気を漂わせるウルトラマンの登場でございます。
この辺は結構メイン監督のこだわりがあるらしいのですが、最近でなかなかこういったカラーの作品ってなかったので、逆に一周回って新鮮に感じられるのが面白いもんですね。

もちろん、怪獣たちもそういった懐かしいテイストが多め。どこか可愛くて愛嬌のある見た目です。
分かりやすいのは恐らくこのネズドロンではないでしょうか。

電気でネズミって辺りが妙にポケットに入りそうなピカピカの黄色いヤツを思い出しますが

ネズドロンは、ネズミが突然変異して生まれた怪獣。体内に電気を食料とする新種のバクテリアを宿しており、その影響から地下を走る電線をカジカジして電気を食いながら成長していました。

カジカジ…ハ〇太郎?(やめろ)

その結果、2m程度の人間大の姿に成長。商店街を停電に陥らせるなどちょっとした騒動を巻き起こします。
事態収拾のため、怪獣による事件の調査にあたる研究機関:SKiPはネズドロンへの囮としてダイモード発電機を設置。強力な電力を発生させることでネズドロンをおびき寄せ、捕獲しようとします。
しかしネズドロンの食欲はあまりにも強大でした。何とその膨大な電力をまるまる取り込んでしまい、50m級の巨大怪獣の姿になってしまったのです。
その巨大化の影響からさらに変異し、パキケファロザウルスのように鎧に覆われた頭で頭突きを食らわせる新必殺技までゲットしてしまいました。

サ〇シ「ネズドロン!ロケット頭突きだ!!」(だからやめろ)

しかしこの頭突きがマジで強いんです。怪獣を止めに現れたウルトラマンアークがバリアを何重に張っても、それらを全て突き破ってアークを吹き飛ばすほどの破壊力。意外とパワーファイターですこのネズミちゃん。タイプ:かみなりではなくタイプ:かくとうなんでしょうか。
見た目が可愛いだけにこのギャップ、なかなかに萌えるところですね。いや…萌えるか?

さてなんか今回はやたらとポケモンイジリをしておりますが、実際のところ無関係というわけではないんです。
元々ポケモン自体、ウルトラセブンがカプセルから呼び出すカプセル怪獣のオマージュなんだそうで。デザイン面でもウルトラ怪獣のバラエティ豊かな姿に多少なりとも影響を受けて来たそうです。
今や世界的な大人気ゲームですが、製作スタッフの方々も小さい頃にウルトラマンを見てきた世代の方々がきっと多いんでしょうね。長い歴史を誇る特撮ヒーローの影響の大きさを感じるエピソードでした。

matthew

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