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特撮ヴィラン語り ~その134 ジャイロ/眼魔ウルティマ~

さて、唐突ですが皆さん「レジェンド」と聞いて浮かぶ有名人は誰でしょうか?

まあ分野によっても色々ありますよねー。スポーツ、音楽、舞台俳優。
決して詳しくない人でも「その人は知ってる!」と誰もがリアクション出来るほど知名度の高い大物。まさにスターと言っても過言ではない存在です。では特撮作品では誰なのか?私matthewが挙げたいレジェンドはそう――

高岩成二さん!!

「仮面ライダーアギト」から初めて主役仮面ライダーのスーツアクターとして登板し、以降「仮面ライダージオウ」までの平成仮面ライダーシリーズのほぼ全作品で主役を張り続けたレジェンド中のレジェンド。
「ディケイド」では主人公の仮面ライダーディケイドが歴代ライダーの姿に変身できる特殊能力を備えているので、結果的に平成主役ライダー20人のスーツを着て演じたことになるという、超偉大な功績を持つスーツアクター界の大スターです。
ご本人が「ジオウ」で主役ライダーから引退すると公言されたため、「仮面ライダーゼロワン」から始まった令和ライダーでは主だって関わることはなくなりましたが、スーツアクターという職業が世間に認知されたきっかけを作った人物であることはまず間違いないと思います。

その高岩さんが顔出しで登場した数少ない作品の一つが「仮面ライダーゴースト」。この作品中でも高岩さんは主役ライダーのゴーストを演じているんですが、劇中では何と役者としても出演。ゴーストたちに敵対する眼魔の幹部:ジャイロを演じています。

出て来た時点から漂う強者のオーラ
特ヲタにしか分からない恐るべきプレッシャーです
全く知らない人には伝わらないのがもどかしい

こう、何て言うんでしょうね…
野球で言ったら、リーグ戦やってたら何か聞いたことのないチームが参戦してきて、とりあえず試合やろうってなったらキャプテンがイチローさんだったって感じ?

あっこれ絶対勝てねぇって一目で悟っちゃうやつ

眼魔世界の皇帝に付き従う忠実な側近でもあるジャイロは、そのままの姿でもゴーストたちに太刀打ちできるほどの格闘スキルを持った優れた戦士。
そして眼魂(アイコン)と呼ばれるアイテムを使うことで、眼魔の中でも上位ランクの怪人:眼魔ウルティマに変身し、遺憾なくその実力を発揮できます。

変身せずに戦ったほうが強いんじゃねえのかって特ヲタは思っちゃったんですけどね当時

さてこの眼魔ウルティマなんですが、デザイン的には結構あっさり目なんですよね。というか眼魔自体がそこまで複雑なデザインではないというか。
元々様々なアイテムから生まれたパーカーを纏うことで特別な能力を発揮できるという設定なんで、素体になる眼魔本体がごちゃごちゃしてるとパーカーが自己主張できなくなるわけです。
その結果、眼魔ウルティマは白を基調としたボディが特徴で、若干下半身の部分がふんどしっぽく見える形なんですよね。で、そこから連想したのか、デザイナーを担当した漫画家の島本和彦さんが

「男一匹」という文字を頭から胸にかけてのデザインの中に仕込んだそうです

……昭和だよ!!センスが昭和過ぎるよ!

matthew

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