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特撮ヴィラン語り ~その385 巨大異星人ゴドレイ星人~

さてさて、今回紹介するのは「ウルトラマンマックス」に登場したゴドレイ星人。ですが――

実はほとんど語れるポイントがございません(え)

いや、だってコイツ何も素性が分からないんですもん。全然喋りもせんし、どこからともなく突然現れて街を破壊するだけの人格をまるで感じさせないキャラクターだったのです。
自己再生能力に胸や頭部から放つ破壊光線といった攻防に死角のない能力を持ち、そんな破壊活動すら楽しんでいるような素振りを見せる様すらあります(喋らないからあくまで素振りとしか言えない)。

これで紹介が片付いちゃうんですよね(こら)

というのも、実のところこいつはエピソードのメインではありません。
ゴドレイ星人が登場した1エピソード「遥かなる友人」でメインになったのは、善良な性質を持つネリル星人キーフ。彼は地球に来訪して人間の姿を借りつつ、地球人と宇宙人の間の懸け橋になろうと決意した立派な宇宙人だったのです。
ホントに立派なんですよキーフ。自分の正体が地球防衛組織UDFに明らかになると、自らその拘束や生態研究を受け入れ、調査と称した拷問に近い仕打ちにも弱音や反感を抱くこともせず、「突然得体の知れない存在が現れたら誰だって警戒して当然だ」とすんなりその意図を汲む人間の出来っぷり。そんな仕打ちを受けてどれだけ体がボロボロになっても、全く地球人を恨んだり憎むことはしないんです。

そこに現れたのがこの空気を読めないゴドレイ星人なわけですよ(言い方)

キーフが身を挺して頑張って勝ち得ようとしてきた宇宙人への信頼を、木っ端みじんにぶっ壊していくゴドレイ星人の暴れっぷり。
その蛮行を食い止めようと登場したウルトラマンマックス相手でも全く怯むことはなく、援護に飛来した防衛チーム:DASHの飛行マシンも全て難なく撃墜させてしまう強力さがまあヤバいヤバい。「最強!最速!」がウルトラマンマックスのキャッチフレーズなんですが、その対戦相手としては申し分ないほどの最凶宇宙人っぷりです。
そして一通り目についた敵をダウンさせたことを確認すると、再び街の人々の殺戮に戻ろうとするゴドレイ星人――しかし、その破壊光線の一撃からキーフは身を挺して彼らを守護。
哀れなキーフの最期を目の当たりにし、怒りに駆られたマックスの必殺光線によって遂にゴドレイ星人は撃破されたのでした。

とまあこんな感じで、どうしても同じエピソードでメインを張ったネリル星人キーフの方がボリューム的には多く語れてしまうんですこれがね。
何か紹介文振り返ってみると今のところ、

ただただKYが過ぎる邪悪な宇宙人

という印象しか残らなくなっちゃうのが何ともなぁ…(まとめそれでいいんか)

matthew

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