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特撮ヴィラン語り ~その229 カラクリ武者メカムサシン~

さて、今回紹介する敵キャラはいわゆる「オモシロ枠」でございます。
特撮作品の敵キャラにも色々いるもんですが、中でも王道かつ分かりやすいデザインモチーフと言えば

外国人も大好きなサムライ・ニンジャですよ

まあ日本独自の文化ですから面白いんだろうなとは思うけど、アレ何なんでしょうね。勘違い日本文化的なヤツ。ちょっと漢字が変とかならいいんだけど、20世紀21世紀になっても未だにニンジャやサムライの一族の末裔がいるとかさ、高層ビル立ち並ぶ大都会のど真ん中にお城がそびえてるとか、もうムッチャクチャじゃないですか。
B級映画だともうその装束や鎧のデザインまでおかしなことになってたりするし、もう我々日本人にとっても「ニッポン」という異国だと思っておいた方が楽だったりしますよね。

絶対あんな国の人間だと思われたくねえわ

そんな勘違い日本文化の産物の令和最新バージョン。その名はカラクリ武者メカムサシン。2021年の「ウルトラマントリガー」に登場した怪獣で、「ゴクジョー」なお宝を探し宇宙をまたにかけるトレジャーハンター:イグニスがコレクションしていたお宝の一つです。

遂に勘違い日本文化が地球を飛び出してしまいました

イグニスの故郷であるリシュリア星は、かつて暗黒の巨人ヒュドラムによって滅ぼされていました。
故郷を失ったイグニスは復讐を誓い、宇宙のあちこちを放浪しながらヒュドラムに対抗しうる武器、あるいは故郷をよみがえらせるほどの力を秘めた財宝を求めてトレジャーハンターに転身。やがてヒュドラムを追って来訪した地球で、イグニスはウルトラマントリガーに変身するマナカ・ケンゴたちGUTS SELECTの面々と出会い、真意を隠しながらも彼らに協力するようになります。
その戦いの中で、運よくイグニスはトリガーがかつて捨て去った闇の力:トリガーダークへの変身能力を獲得。そして銀河全てを滅ぼせるほどの強大なエネルギー:エタニティコアが地球の内部に眠っていることを知ると、ヒュドラムを倒しリシュリアを復興させるという望みを果たすためにGUTS SELECTの面々の前から失踪。エタニティコアの力を手に入れようと行動を開始します。
そして――ケンゴたちを足止めするために放った刺客がこのメカムサシン!

シリアスな話の割に刺客がネタっぽ過ぎて頭に入って来ん!!

いや強いんですよメカムサシン。強化形態のグリッタートリガーエタニティでも苦戦するほどですから。ナメてかかると痛い目を見せられるタイプなんです。
武装も豊富で、主なメイン武器になる刀「ムサシンソード」以外にも

・先端から火炎を放てる仕込み和傘「ジャノメガッサー」
・浮世絵のような形をしたバリヤー「ウキヨ防壁」
・頭を回転させて放つ拘束技「ヒトダマ大車輪」

設計者出て来い日本ナメとんかコラ

トリガーだけでは倒しきれず、GUTS SELECTの母艦であるナースデッセイ号との共同戦線によって何とか撃破出来た強敵でしたが、まあホントこれを置き土産のようにけしかけたイグニスはどう思ったんでしょうね当時。他のチョイスってなかったのかねせめて。

その後、イグニスは自らの考えを改めエタニティコアを手にすることは放棄。ケンゴたち仲間の協力を得てヒュドラムを打倒すると、リシュリア復興を別の手段で成し遂げるために再び放浪の旅に出ることを決めました。
今もどこかの星で彼は「ゴクジョー」なお宝を探しているのでしょう。そして、その中にはこのメカムサシンのような「えっ?」ってなっちゃうおかしなシロモノもあったりするかもしれません。

……「ゴクジョー」の選考基準考え直した方がよくないかイグニス?

matthew

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