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特撮ヴィラン語り ~その411 暗黒の使徒ガイルトン~

さて今回紹介するのは、「爆竜戦隊アバレンジャー」に登場する暗黒の使徒ガイルトン
人型でスマートな鎧戦士というフォルムからアバレンジャーのライバルキャラとして放映前は予想されていたのですが、いざ始まるとこう、なんというか

不憫過ぎるライバルキャラ

という表現が一番しっくり来るヤツでした。

地球の生命を絶滅させようと宇宙から飛来した邪命体エヴォリアンの幹部であるガイルトンは、地球にやって来ると真っ先に地上への侵攻を開始。応戦すべく太古から蘇った爆竜たちを洗脳して街で暴れさせたものの、その呼びかけに応えた3人の若者がアバレンジャーとして選ばれ覚醒したことにより洗脳を破られてしまいます。
事態を重く見たガイルトンは自ら前線へ赴き、目覚めたばかりのアバレンジャーへ猛攻、そして彼らをサポートする竜人:アスカを標的に定めて襲い掛かりました。が、仲間を守るべくアバレンジャーが繰り出した一撃で鎧が破損。その傷を癒すためやむなく退却することに。

初陣でしかも目覚めたばかりの新米ヒーローに退却させられるのは確かに不憫過ぎるぞガイルトン

しかしガイルトンの纏う暗黒の鎧にはとある特性がありました。それはダメージを受ける度に力を増すというもの。
2度目の出撃ではパワーアップした状態でアバレンジャーを圧倒し、改めてアスカへ襲い掛かります。どうにも並々ならない恨みを口にするその様子から彼との因縁を感じさせる様子はあったものの、一瞬の隙を突いたアバレンジャーの合体技で盾を吹き飛ばされて退却。
追いつめられて要塞ごと特攻しようとするも、合体ロボ:アバレンオーの必殺技によりそれも失敗。命からがらエヴォリアンのアジトへ戻ったものの、作戦失敗を責められて味方の女幹部:破壊の使徒ジャンヌによって呆気なく処刑されてしまいました。

2話で出番終わりかよコイツ!?
え、アスカとの因縁はどうなったの?コイツ何者なの!?

まあびっくりしたもんですが、何とその暗黒の鎧はジャンヌが回収して彼女が纏うことになります。いや捨て駒感ハンバねぇ
あまりにも呆気ない退場だったガイルトンでしたが、その正体は何と「アバレンジャー」後半で明かされました。

ガイルトンの正体は、アスカと同じく竜人のミズホ
エヴォリアンを率いる邪命神デズモゾーリャが故郷ダイノアースに襲撃してきた際に捕縛され、アスカが自分たちを裏切ったという幻覚を見せられ洗脳されたために、エヴォリアンの一員となっておりました。
そして彼の妹でアスカの恋人であったマホロも同じ経緯でエヴォリアンに洗脳され――ジャンヌとして幹部入り。そう、何とガイルトンことミズホは妹の手によってトドメを刺されたのです。たった2話で。

どんだけ不憫なんだよこの兄貴!!

matthew

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