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特撮ヴィラン語り ~その230 ベイル~

いよいよストーリーも佳境に差し掛かってきた「仮面ライダーリバイス」。
人間の心に宿る悪魔を巡る争いと家族ドラマを軸にした作品ですが、そんな中ストーリー後半の中心となったのが、主人公:五十嵐一輝たち3兄妹が何故悪魔の力を宿して仮面ライダーになれたのか。その理由は彼らの父である五十嵐元太の過去にありました。

悪魔:ギフテリアンの群れとの戦いで自分の力を制御しきれずピンチに陥る兄妹たち。するとそこに突然現れた父:元太は見慣れない変身ベルトを装着しーーカブトムシをモチーフとした仮面ライダーベイルに変身。ギフテリアンをあっという間に撃破します。
元太の正体は、かつて政府直属の研究機関で悪魔:ギフの細胞を心臓に埋め込まれた実験体となった青年:白浜純平。組織を抜け出した彼は全ての記憶を失い、真相を知ってもなお運命を添い遂げると決めてくれた五十嵐幸実と結ばれて3人の子供たちを設けることとなり、悪魔の力が彼らにも引き継がれたのでした。

待って親の話のボリュームが分厚すぎる

そんな仮面ライダーベイルの物語はネット配信のスピンオフにもなりましたが、そこから「リバイス」本編でも暗躍したのが純平に宿っていた悪魔のベイル
封印が解けてますます増大していく悪魔:ギフの力の影響から実体化を果たしたベイルは、かつての相棒だった純平ーーすなわち五十嵐元太に執着し、再び彼の体を支配するために一輝たちに幾度も戦いを仕掛けますが。

うん、完全に言動がヤンデレストーカーです

まあ怖いんですよ、悪魔とは違う意味で。「子供たちがどうなってもいいのか?」みたいなことを言いながら元太を煽ってみたり、「お前が俺を捨てたのが悪いんだ」なんて記憶を失った元太に恨み節を口にしたり。
とにかく元太に会うためなら何でもするぞって感じがね、もう本当にストーカーなんですよ。人間の姿でやってたら間違いなく通報されるレベルで

そして演じる声優は津田健次郎さん
もう闇の深さ狙い過ぎなんよキャスティング

さて、しかし個人的に感慨深かったのは実はベイルよりもその元太を演じた戸次重幸さんなんです。
戸次さんと言えば北海道が誇る劇団TEAM NACSのメンバー。大泉洋さんの全国的なブレイクを機に知名度を増し、今や他メンバーもドラマや映画に引っ張りだこの大スターです。
私matthewも北海道の人間なんで無論色んなローカル番組で昔から姿を拝見しておりましたが、実はそんなTEAM NACSが所属する事務所メンバーが中心となった深夜番組のドラマで、戸次さんたちが特撮ヒーロー番組をやってたんですよ。
その名も雅楽戦隊ホワイトストーンズ。札幌市白石区だけの平和を守るという超ローカルヒーローです。もう20年近く前なんですけどね。

「リバイス」の製作発表で戸次さんの出演を知ったあの日、
道産子はみんなホワイトストーンズが脳裏に過ったと思いますよ大半が

あんな白い全身タイツにドテラスタイルのお笑いみたいなローカルヒーローから、
主人公たち仮面ライダーの父親役に抜擢され、
さらには専用の変身ベルトで仮面ライダーになったうえに、劇中終盤で新しいベルトを使って仮面ライダーデストリームとして大活躍するというサクセスストーリー。
出世街道まっしぐら過ぎるよ。いっそホワイトストーンズを黒歴史にしてくれていいよ。白いけど

あっでもデストリーム白かったなアーマー以外は

matthew

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