特撮ヴィラン語り ~その301 仮面ライダーアマゾンネオアルファ/御堂英之助~
Amazonプライム限定配信で2シーズンの制作を経て製作された映画「劇場版仮面ライダーアマゾンズ 最後ノ審判」。TVシリーズ以外のところから遂に映画化まで行くんだなって、視聴していた当時はとても感慨深かったもんです。
そしてその映画も実に「アマゾンズ」らしいというか。
あーホントにあの世界の人間たちってイカレてるんだな
っていう感想に最終的には行き着くんですよね(おい)
野座間製薬によって極秘裏に作られた生物兵器の実験体、通称「アマゾン」。しかしそのアマゾンは人間を喰らう習性を持っており、社内での権力闘争に利用される形で様々な展開を見せていきました。
ある者は自分の遺伝子を提供して作った実験体に異常なまでの愛着を示し、ある者は死んだ人間をアマゾンとして蘇生させて私兵に使ったり、
まあ基本的にロクなことしないんです。ぶっちゃけアマゾンたちがちょっとかわいそうなぐらいに。
その究極がこの劇場版でした。
人間の遺伝子を組み込む形で作られたアマゾンでありながら、人間を食べない穏やかな性格の主人公:水澤悠/仮面ライダーアマゾンオメガ。アマゾンを全て殲滅しようと迫る特殊部隊:4Cに追われていた悠は、山奥にある養護施設「切子聖園」に偶然にも匿われることになります。
しかし実は、この「切子聖園」に暮らす子供たちはみな新種の実験体アマゾン。人間を喰らうことはなく、逆に食用として人間に喰われるために作られたアマゾンだったのです。そしてその計画を指揮していたのはなんと4Cの局長である橘。政治家との癒着にそのアマゾンを利用しようとしたのでした。
計画した橘もだけど政治家の方も頭どうかしてんじゃねえのかマジでっていうね
そんな切子聖園の管理人を務め、計画の中心に立ったのが御堂英之助。
表向きは穏やかで感情表現を滅多に出さない理知的な人物ですが、元々はアマゾンの製造にも携わっていた科学者の一人で、同じくアマゾンの製造に関わってしまった責任を果たすためにアマゾンを全て狩ることを決めたもう一人の主人公:鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファに対抗意識を燃やしたり、施設に暮らすアマゾンたちを「家畜」と内心で蔑む裏の顔を持っています。
そんな御堂が、自らの体にもアマゾンの細胞を投与したことで変身するのが仮面ライダーアマゾンネオアルファ。軍隊の迷彩服を思わせるような模様が特徴ですが、最大の能力は右腕に出現する武器。チェーンソーとガトリングガンが一体化したような、
徹底的に相手を痛めつける殺意満々の専用武装「ネオアルファスイーパー」です
いやもうね、絶対これあっさり相手を倒すためのものじゃないんですよ。
確かにガトリングガンで遠距離の敵も狙えるし、チェーンソーでぶった切るということで近距離にも対応出来て死角はないですよ。そりゃ強いのは分かるんですよ。
でもそういうことじゃないんよ。一撃で仕留めることは絶対に考えてないじゃん。
チェーンソーだよ?斬るっていうよりはガリガリ削って痛めつける方がメインじゃん。
そんでガトリングガンってさ。連射しまくって相手を蜂の巣にするんだから一発特化じゃないじゃん。
チェーンソーといいガトリングガンといい、まず変身ヒーローが使う武器ではないですよ。パッと思いついたのがもうバイオハザードの敵クリーチャーしかいねぇもん。
御堂さんアンタ趣味がエグすぎんでぇ…
matthew
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