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特撮ヴィラン語り ~その388 アイズ・ドーパント/ドクター・プロスペクト~

近年では定番化した、仮面ライダーシリーズのサブキャラを主役としたVシネマスピンオフの公開。そのはしりになったのが今でも漫画で続編が展開され、人気の高い「仮面ライダーW」でした。
中でも異例だったのが、その劇場版で登場した悪役ライダー:仮面ライダーエターナル/大道克己を主役としたスピンオフの制作。彼が率いる死人の傭兵部隊:NEVERがいかにして風都での動乱を起こすことを決めたのか、その前日談が描かれました。

あまりにもNEVERを演じた皆さんと監督がノリノリ過ぎてかなり濃ゆいアクション巨編になっております

そんな彼らの戦いの舞台になったのが、ヴィレッジと呼ばれる謎の集落。ここでは人為的に超能力を植え付けられた人間兵器:クォークスが実験的に集められて暮らしており、実験を管理する科学者:ドクター・プロスペクトが集落を支配していました。
目的はドクターの背後で暗躍していた巨大シンジケート:財団Xへのアピール。出資をしてもらっていた財団Xにクォークスの性能を評価を受け、次世代の新製品として大々的に売り出してもらおうという目論見です。
奇しくも財団Xは、かつてNEVERへの資金援助を行っていたものの評価試験で弾き落とした経歴があるという、大道たちにとっても因縁の相手。悪VS悪のダーティな覇権争いが裏には眠っていたのでした。

そりゃTVじゃなくてVシネマでないとやれんわこんな真っ黒な話

そんなドクター・プロスペクトは、現状として財団Xがメインでバックアップを行っているミュージアム製造のガイアメモリの1つ「アイズ」を所持。これによってアイズ・ドーパントに変身します。
アイズと言いながら眼球が存在しない顔面が特徴で、その眼球については両手に持って相手を見ることで、鋭敏になった視覚により相手の筋肉の微妙な動きまでも感じ取ることでその動きを見切ってしまう能力も持っています。
さらにはその眼球をクォークスの脳内に埋め込ませることで、彼らの動きを監視することも可能。いざとなれば信号を送って彼らの脳機能を強制停止させて殺害することも出来るため、これによってヴィレッジで暮らす実験体のクォークスたちの自由意思を封じ、絶対的な支配を強いていたのです。
ただし異常に視覚を酷使する反動のため、ドクターは日ごろから疲れ目に悩まされており目薬が手放せない状態になってしまいましたが。

…いや目薬でどうにかなるレベルじゃねえよそれ

そんな支配を受けクォークスの生気を失った様子に、「お前らは生きてるくせに、死人の俺たちよりも死んだ目をしてるのはどういうことだ!」と一喝をかます大道。その姿はまさにカリスマといってもいいでしょう。ひたすらカッコよすぎます。
是非とも大道たちNEVERの活躍、このVシネマで楽しんでいただければと思います。ホントカッコいいんで。

matthew

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