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特撮ヴィラン語り ~その159 ストルム星人 伏井出ケイ~

近年のウルトラシリーズにおいて定番化したのが、ライバルキャラの人間体。
野良で色んな怪獣が出てきたり、宇宙人がふらっと侵略にやってくるというパターンが主流だった中で、色々な事件の裏で糸を引いてるヤツがいるっていうパターンって最近なんですよね割と。

2016年の「ウルトラマンオーブ」に登場して以来大人気になったジャグラスジャグラーに続き、2017年の「ウルトラマンジード」で登場したライバルキャラが伏井出ケイ。
地球上では人気SF小説家として名を馳せていますが、その正体はストルム星人の生き残りであり、悪に堕ちたウルトラマンであるウルトラマンベリアルの腹心の部下。
とにかく忠誠心が深い彼が書いた小説は実は、ウルトラマンゼロとベリアルの戦いの記録を元にしたものだったのです(ただしベリアルのほうが勝つように脚色してる)。

パクりの作品で売れるとかクリエイターとして割と最低ですよ許せん!(怒るのそこかよ)

ストルム星人は元々、戦闘能力は高くありません。巨大化もしないし人間の見た目そっくり。ただし知能は高く、ウルトラの星で開発された新アイテム:ライザーを盗み出すとそれを複製。
その技術を応用して怪獣の力を秘めたカプセルを開発すると、その怪獣カプセル2つの力をライザーで融合させ、ベリアル融合獣という怪獣に変身して地球で破壊活動を行います。

そこもパクりかよこの野郎!

そんな伏井出ケイの目的は、光の国に攻め込むも敗れて封印されたウルトラマンベリアルの完全な復活。
実験としてベリアルの遺伝子から作り出した「息子」であるウルトラマンジード/朝倉リクを地球で泳がせてウルトラマンの力を秘めたウルトラカプセルを集めさせ、集めきったところでベリアルに全てを明け渡させ復活に使おうと計画します。

いや自力で集めないんか。そこも最終的にパクるつもり満々かお前

しかしリクは地球で育つ中で正義のヒーローに憧れ、自分がベリアルの息子だと知ってもその出自にめげず真っ向から反抗。
忠誠心の厚いケイがそれを許せるはずもなく、「私こそがベリアル様にもっとも愛されるべきなのだ!お前のような失敗作に愛される資格などなぁい!」とブチキレです。

えっやだこのパクり魔ヤンデレ属性もあるの怖い

ベリアルへの執着とも言える忠誠心を胸に劇中で暗躍し続けたケイ。計画の失敗が続きベリアルに見限られてもなお「ベリアル様のために!」と全てを捧げる様は、もはやヒモ男に全てを貢ぐのが体に染み付いてしまった不幸な女性のよう(コラ)
前年のジャグラーがちょいちょいキザでキモい言動を見せた後を受けるようなこのヤンデレ属性のおかげで、以降のウルトラシリーズに登場するライバルキャラはなんかキモいネタキャラという路線が一つ定着していくことになったわけで。

普通にカッコいいだけじゃもう世の中には響かない時代なんでしょうかね……世知辛いのう……(え)

matthew

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