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特撮ヴィラン語り ~その224 ダヴィンチ眼魔~

特撮ヒーローの劇場版でよくあるイベントなのが、豪華芸能人のゲスト出演。
誰もが知ってる大物俳優、カリスマ的なミュージシャン、大人気のアイドルなど色んなパターンがありますが、その中でも意外と多いのがお笑い芸人の方のゲスト出演。
またこれが結構演技上手なんですよね皆さんね。コントで演技経験があるからなんでしょうけど、全然違和感がない。むしろ奇抜なキャラでも違和感なく演じられちゃうという安心感があって、個人的にはすごく好きなんです。

2016年に公開された「仮面ライダーゴースト」と「仮面ライダードライブ」が共演する映画「仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ MOVIE大戦ジェネシス」。この作品では敵怪人の声優として芸人の方々がキャスティングされました。
その中心となったのが、レオナルド・ダ・ヴィンチの魂を悪用して生み出されたダヴィンチ眼魔。演じるのはあのケンドーコバヤシさんです。
いい声してますよねケンコバさん。ホント声優向きというか。ナレーションとか普通にガンガン担当したらいいのになーって思いますw

しかしまあどえらいデザインしてますよこいつ。まず胴体に描かれてる大きな顔はあの「モナリザ」モチーフですからね、組んでる腕も込みで。
そして手足がたくさんある姿は、ウィルトウィウス的人間という図案がモチーフ。昔「ダヴィンチコード」なんて映画が流行りましたがそのなかでもよく出てくるアレです。そして頭には発明家でもあったダ・ヴィンチがかつて製作したエアリアルスクリューが帽子のように配置。
ありとあらゆるダ・ヴィンチ関係のアイテムをごった煮にしたようなデザインです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ本人が見たら怒るぞこれ

しかし映画の敵というだけあってまあ強い。いざ戦いになると、体を回転させて巨大竜巻を作り出したり(スクリューがついてるからかな?)、モナリザっぽい顔からビームを放つなど多彩な能力を発揮。さらにはモナリザの絵画を具現化させて相手にフリスビーのように投げつけることも出来ます。

ダ・ヴィンチに怒られる材料を増やすんじゃねえよさらに

極めつけはこんなもんじゃありません。
ダ・ヴィンチ眼魔は終盤、同じ中世ヨーロッパの芸術家仲間であるラファエロ、ミケランジェロの力を宿した眼魔たちを呼び出して一緒に戦います。(声を当てたのはシソンヌのお2人。今もうテレビに引っ張りだこですよね、「LIFE!」とか「有吉の壁」とか)しかし仮面ライダーたちによって追いつめられると、その2人の力を取り込んで、「ルネッサ~ンス!!」と叫びながら巨大なルネサンス眼魔に変貌を遂げてしまいます。

(ベチィン!)
それケンコバさんじゃなくて髭男爵だな!?
ダ・ヴィンチに怒られるだけじゃ足りねぇか!?
(なんでカミナリ風に言う?)

いやこれみんなツッコみましたよ。何で山田ルイ53世でもひぐち君でもなくケンコバさんに言わすのよって。多分ケンコバさんご本人も「俺が言うんかい」ってなったと思いますよマジでw
いや、でも実際しょうがない理由もあるにはあるんですよね。山田ルイ53世さん、「天装戦隊ゴセイジャー」でゴセイジャーを助けてくれる科学者の天知博士を演じてらっしゃったんで、そこから悪役やらすのはちょっと抵抗があったんじゃないかなぁって。
でもあの人もいい声なさってますからねー。やったらやったで絶対ハマり役だと思うんだけど。

じゃあひぐち君をキャスティングすれば…って思いもしたんですが、よくよく考えたら「ルネッサ~ンス!」って言ってるの山田ルイ53世さん一人だけなんですよね。その間ずっとひぐち君笑ってるだけなんですよね。

そりゃ無理だわ(酷い)

matthew

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