特撮ヴィラン語り ~その141 暗黒七本槍 七の槍サンダール~
さて今回紹介するのは、2002年放映の「忍風戦隊ハリケンジャー」に登場する宇宙忍群ジャカンジャの幹部の1人:サンダールです。
鮫をモチーフに、お奉行様のような袴を纏ったデザインのこの方ですが、ジャカンジャの幹部の中ではもっとも冷酷無比。他の仲間たちのことも、あるいは首領であるタウ・ザントのことも信用しておらず、自分自身の目的のためなら躊躇いなく踏みにじるほど。
そしてもっとも注目なのは
声があの赤い彗星のシャアなんです
「ハリケンジャー」の物語は、一言で言うと別々の流派の忍者同士の忍術合戦。
ある時宇宙に伝わる究極忍法「アレ」を求めて地球に攻めてきたジャカンジャの攻撃を受けて壊滅寸前に追いやられた疾風流忍術の落ちこぼれトリオが代々伝説の存在とされたハリケンジャーになり、
対立する迅雷流忍術の末裔:ゴウライジャー、宇宙を渡り影から平和を守ってきた謎の戦士シュリケンジャーと共に立ち向かうというお話です。
当初タウ・ザントは、傘下に入った精鋭「暗黒七本槍」のうち5人だけを主に地球に差し向けていたんですが、なかなか侵略が進まず「アレ」を獲得出来ない状況に業を煮やし、後半で腹心として残していた2人を招集します。
1人はピエロのような見た目でおふざけ大好き、しかし残忍な本性を隠し持つサタラクラ。
もう1人のこのサンダールは、先に語ったシリアス一辺倒のクールガイ。おまけに声があのシャアですからね。そりゃ強者感しかないよね。
さぁここで「ガンダム」ネタにもついてこれる知識が求められておりますよ皆さん
赤い彗星のシャアといえば、初代アニメ作品でガンダムのパイロットである主人公:アムロのライバルとして幾度となく立ちはだかってきた優秀なパイロット。
最近だと「名探偵コナン」でも、潜入捜査官:赤井秀一と彼を追う国際エージェント:安室透の2人の人気キャラに名前ネタが使われてますよね。
ちなみに声を演じるのももちろんシャアとアムロを担当していた池田秀一さんと古谷徹さん。どちらもかなりご高齢のはずなんですが、ホント若々しい声を保ってて……もうレジェンドですマジで。
さて、シャアといえばいくつもの名言がございます。
「見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを!(出撃時に)」
「当たらなければどうということはない!(ガンダムの攻撃をかわしながら)」
「見えるぞ、私にも敵が見える!(ニュータイプの力で敵の動きを読みながら)」
etc…
サンダール、完全に悪ノリしてシャアの台詞パクりまくったんですよね
「見せてもらおうか、地球のカラクリの性能とやらを!(ロボ戦で)」
「当たらなければどうということはない!(必殺技をかわしながら)」
いくら本人が声やってるからってさあ
さらにはサンダールが武器に使う刀の名前ね。「赫悪彗星刀(しゃあくすいせいとう)」っていうんですよ。
うん「赤」だよね。「彗星」だよね。「しゃあ」って言っちゃってるよね。
完全にやったな東映(爆)
matthew
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