特撮ヴィラン語り ~その65 コスモイーター ルーゴサイト~
何年か前に「はたらく細胞」という漫画が話題になりましたよね。血小板や白血球など人体の様々な細胞を擬人化したアレです。
何故その話をしたかというと、今回紹介するこの怪獣に密接に係わってくるからなんですこれが。
今回紹介するのは「ウルトラマンR/B」における最終最強の怪獣:ルーゴサイト。その名の由来もまさしく「Leukocyte(白血球)」です。
元来はガス状の姿をした宇宙の白血球のようなもので、宇宙に有害な物体を喰らって除去し、その平穏を保つという善良な存在でした。しかしとある理由から機能障害を起こしてしまい、あらゆる惑星を食い尽くすとても危険な生物になってしまったのです。その結果がこのゴージャスな青い竜のような姿。
機能障害の結果小林幸子さんみたいになったわけじゃないよラスボスだけに
「R/B」後半から登場するメインの敵役:美剣サキはかつて2人の兄が変身した先代ウルトラマンとともにこのルーゴサイトに立ち向かったものの、兄たちが命を賭してルーゴサイトと相討ちに。ルーゴサイトやウルトラマンはメダル状のウルトラクリスタルとなって地球に飛び散り、劇中の舞台となる綾香市の伝説として語られることになります。
サキはこのルーゴサイトを倒すべくひそかに暗躍し、やがて地球もろともルーゴサイトを消し去ってしまおうというとんでもない計画を立てるわけです。まあそのぐらいヤバいやつってことですね。
さてこのルーゴサイトですが、基本的に格闘はしません。
両手から伸ばす触手、尻尾から放つトゲの雨、多種多様なビームなどといった形で大体遠距離攻撃が主体です。また下半身もスカートのような感じになっていて、のしのし歩くんじゃなくてホバー移動のような形でフワフワちょっとだけ浮きながら移動するんです。
小林幸子さんだけにあんまり動けないとかじゃないからな!
ところが、現在Youtubeで配信中の「ウルトラギャラクシーファイト 大いなる野望」で登場するルーゴサイトは
普通にのしのし歩くしめっちゃ格闘します。
いや持ち味全部殺されてる!
作品自体はすごく面白いんだけど、ここだけはちょっと不満で。移動砲台みたいな感じで遠距離からバカスカ色んなビームを撃ちまくるのがルーゴサイトの魅力だから、なんかなぁってちょっとがっかりなんですよね…
ちなみに、何故ルーゴサイトが暴走して有害な存在になったのかですが。裏には実はアイツが絡んでいます。
そう、ウルトラこじらせ仮面のウルトラマントレギアです(酷)
これは裏設定的な形で、後に「ウルトラマンタイガ超全集」の付録として掲載されたトレギア主役の小説で語られたものだったんですが…トレギアはこれ以外にも色々とここ最近のウルトラシリーズの裏で暗躍してたらしいんだとか。
まあこの辺はあくまでも裏設定でしかないので、割と知らなくても損はありません。優雅な白血球ドラゴンの暴れっぷりをぜひ映像にてお楽しみあれ。
matthew
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