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特撮ヴィラン語り ~その75 冥府神サイクロプス~

昨年「日本国際映画祭」で色々と戦隊シリーズの特集コーナーがあったそうですが、個人的にびっくりしたのが「魔法戦隊マジレンジャー」のキャストの全員集合。
ここ何年かで、過去の戦隊シリーズのキャストが再結集して「10 YEARS AFTER」とかの後日譚的なVシネマを撮影するみたいなパターンがちょくちょくあったけど、別に「マジレンジャー」でそういう作品のリリースが決まったわけでもないのに突然なもんだからもうすんげぇビックリで。

番宣なしで出るって近年まずないであなた方

「魔法戦隊マジレンジャー」は2005年に放映された作品。
ハリーポッターやロードオブザリングといったファンタジー作品に注目が集まった時代背景を取り入れ、魔法使いの家系に生まれた5人兄妹が地底冥府インフェルシアの侵略に立ち向かうといったストーリーでした。
インフェルシアの敵たちは大半がファンタジーの魔物モチーフなんですが、またこれがみんな色々と奇抜にアレンジされていて…何といっても私matthewの推しである篠原保さんデザインですからね。
確かこれ以降「ボウケンジャー」「ゲキレンジャー」と篠原さんが3年連続で戦隊を担当する期間に入ったんですが、この期間はとにかく俺得だったなぁ…

その敵たちも、RPGのレベルアップのようにだんだん位が上がるんですよ。
序盤は知性がほとんどない冥獣が暴れまわる感じで、中盤はしっかり知性があって色々な作戦を組み立てる冥獣人が登場、そして終盤は冥府神という10体の上級怪人が行動します。今回紹介するのはその冥府神の一体であるサイクロプス。
一つ目の巨人ということで、まるで上下の瞼のような形状の装飾を背中に備え、赤い単眼スコープが光る真っ白なボディの

いやロボットやんこいつ神ちゃうやん

冥府神は最強の武力を誇る二極神、監視や作戦の立案を担当する三賢神、武闘派の五武神で構成されています。
サイクロプスは五武神の一体で、狩りと称してスナイパーライフルで敵を射抜く正確無比な狙撃が得意なクールガイ。様々な弾丸を駆使します。

だからロボットやん

中でも射抜いたものを消滅させる赤い弾丸が必殺武器で、それを使って地上の全てを消し去ろうとするもマジレンジャーがそれを阻止。すると直接マジレンジャーに標的を変え、日没のタイムリミットまでに逃げ切れるかというサバイバルゲームを仕掛けます。
どこから狙われているのかもわからないまま一人また一人と消えていく兄妹たち、やがて残ったのは末っ子のマジレッドと、その一つ上の兄であるマジイエローのみ。ギリギリまで追いつめられたその逆境ではっと閃いたイエローが射抜いたのは…何と鏡。
実はサイクロプスは鏡の向こうの世界を自由に移動する能力があり、そこからライフルを放っていたのです。

やっとファンタジーらしいところ出たよ

この冥府十神、みんな個性満点なうえに上下関係がなく対等なので、幹部同士のやり取りも適度に緊張感があって見ごたえがあるんですよ。
ただまあ…その中でどういうわけか知らないけど、みんなちゃんとファンタジーの怪物がモチーフの連中ばっかりなんだけど

トードというただのカエルモチーフの奴がいるところだけはどうも納得がいきません個人的に

matthew

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