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特撮ヴィラン語り ~その272 アクエリアス・ゾディアーツ/エリーヌ須田~

実はあの人も特撮に出てました!みたいな話をちょくちょくこのnoteでも書いてますが、そんな中で割と最近になってこの特ヲタな自分ですら「あっこの人も出てた!」って気付いた方がいるんですよ。実は。不覚にも。

いやマジで不覚でしたこれは(そんなに気にする?)

誰かというと、今やバラエティ番組でもめちゃめちゃ大活躍されている滝沢カレンさんです。何なんでしょうね、普通に美人でスタイルもいいのに口を開くとあんなに迷言しか出てこないギャップ。強烈過ぎませんマジで?
こないだは女性芸能人だけの「IPPONグランプリ」で優勝までしてさ。なんでそんなにお笑いにまで強いんだと。てかお笑いに強いって何だよ。女優にはならんのかい。

さてそんな滝沢カレンさんが何に出ていたかというと、2011年の「仮面ライダーフォーゼ」。福士蒼汰さん、吉沢亮さんがライダーとして出演するだけでなく、担任役のアンガールズ田中さん、理事長役の鶴見辰吾さんなど役者のラインナップがあまりに最強な作品です。
滝沢カレンさんが演じたのは、物語の舞台である天ノ川高校に通う留学生:エリーヌ須田。まだ日本語が拙い部分はあれど生真面目で、宇宙飛行士を目指して猛勉強する真っ直ぐな性格の女子高生。
しかしなんと彼女は、校内で暗躍する悪の軍団ホロスコープスに見出だされた12使徒の1人。水瓶座の能力を持つアクエリアス・ゾディアーツでもあり、学園の平和を守ろうとするフォーゼたち仮面ライダー部とは対立関係にあります。

エリーヌはある日、授業の一環として設けられた宇宙飛行士の訓練テストで主人公:如月弦太郎たちと正体を隠したまま同じチームを組むことに。
しかし弦太郎を筆頭に、仮面ライダー部の面々は曲者揃い。特に部長であるヒロイン:城島ユウキはエリーヌ同様に宇宙飛行士を夢見てはいるものの、成績は悪いし、天然マイペースで周りを振り回すばかりで、エリーヌにとっては苛立ちの種になる羽目に。

やがて命令を受けアクエリアス・ゾディアーツとして本格的に活動を開始する彼女は、テスト期間と並行しながら仮面ライダー部の面々と戦闘に入りますが、普段の苛立ちもあって特にユウキには当たりがきつい。私怨たっぷりに襲いかかります。
そんなアクエリアスの最大の能力は両肩の水瓶。ここから生成される聖水ネクタルには強い回復能力があり、不死身の生命力でしぶとく迫ります。

しかし、エリーヌには致命的な弱点がありました。それは彼女が生真面目過ぎたこと。
仮面ライダー部とは戦わなきゃならないしユウキへの苛立ちはもちろんあるけど、だからといって訓練を蔑ろには出来ない。同じチームになった以上、彼らと一緒に訓練をクリアしなきゃならない。そっちの邪魔は出来ないんです。
虚弱体質な仮面ライダー部の副部長:歌星賢吾が発作を起こすと、戦闘のどさくさにネクタルを飲ませて体調を回復させ。
体力向上のための登山訓練中にユウキが足を怪我してリタイア寸前に陥ると、自ら正体を明かしてネクタルをかけて怪我を治療。
宇宙に憧れを持つ人間同士の相互理解から非情になりきれず、結果として訓練をみんなで合格した後の決闘でエリーヌはフォーゼに敗れ去りました。

名演だったと思います、改めて

全然演技キャリアも積まない中で、主人公たちとも分かり合える強敵という難しい役柄を当てられるって、まあまあ高いハードルだと思うんです。
でもこのエピソードはとても人気が高く、切ない結末も含めてアクエリアス・ゾディアーツ自身も人気キャラに。滝沢カレンさん本当にGJとしか言えません。

何故それに今まで気付かなかったのか俺は……ッorz

matthew

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