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特撮ヴィラン語り ~その193 ウルトラマンオーブダーク/精神寄生体チェレーザ~

こうやってまあ特撮ヲタを前面に押し出してて思うんですけど、たまーになんか変な古参マウント取りたがる厄介な人っていますよね。
これはこうじゃないから〇〇らしくない」とか「〇〇見てないヤツは認めない」とか、排他的なことを言っちゃうタイプのね。
あれ、同じヲタとしてすごく恥ずかしいと思うんです。せっかく出来たヲタ仲間ですよ?なんで自ら追い出しにかかるのか理解出来ない。勿体ないと思う。せいぜい好き嫌いくらいで止めとけって話ですよ。

今回はそんなことをウルトラマンが言っちゃうという非常に業が深い話です
あ、安心してください偽者なんで

問題のキャラは「ウルトラマンR/B」に登場。綾香市に暮らす普通の兄弟、湊カツミと湊イサミが偶然にウルトラマンロッソとウルトラマンブルへの変身能力を手にした時期と同じくして、怪しい動きを見せた男がおりました。
彼の名は愛染マコト。綾香市のインフラのほとんどを担う巨大企業「アイゼンテック」の社長で、ことわざを独自にアレンジしたトンチキな語録を残しながらも町の人々に慕われる人物です。
しかしその裏では、ウルトラマンの変身アイテムに似せて独自に開発したAZジャイロを使って様々な怪獣を呼び出したり、町の人々をさらって秘密裏に監禁するなど不審さがプンプン。
やがてその研究の果てに、愛染はさらった人々の精神エネルギーとAZジャイロの力でウルトラマンオーブの力を宿すウルトラクリスタルを完成。ロッソ、ブルと同じシステムを利用する形で

ウルトラマンオーブダークブラックノワールシュバルツ(自称)に変身します
うん名前長いよね分かる

実際劇中でもロッソとブルにツッコまれてましたからね。和訳したら名前「黒黒黒」だし。でも略すと怒るんですよ愛染。いやダサいからね悪いけど?

実は愛染マコト、遥か宇宙からやって来たガス状の精神寄生体チェレーザに体を乗っ取られていたんです。
チェレーザはかつて別の惑星で怪獣から自分を助けてくれたウルトラマンオーブに強く憧れを抱き、自分もウルトラマンになりたいと思うようになります。
そこまではまぁ分からなくもないんだけど、やったことが人の体乗っとるわ誘拐するわ大体ダメだろってことしかしてないし。
しかもね、こんな感じでウルトラマンへの憧れが強すぎるせいか、めちゃくちゃロッソとブルにダメ出しするんですよ。

「ウルトラマンがペラペラ喋るな!神秘性がないだろ!」
「猫耳みたいな変な角を生やすんじゃない!」
「必殺技を無駄遣いするな!フィニッシュでしっかり仕留めろ!」

腹立つほど古参マウントですね言動が

結局のところチェレーザは、自らが理想のウルトラマンとして人々に崇められる壮大なヒーローショーを自作自演したかっただけだったのです。自分で怪獣を呼び出して、タイミングよくオーブダークに変身してそれを倒して、町の人々にキャーキャー言われたいだけ。うわイタイ
ロッソとブルの兄弟に敗れてオーブのウルトラクリスタルを奪われた後も懲りる気配は全くなく、社長室で独りでウルトラマンごっこしてるし。
しかもそのウルトラマンごっこをね、ノーカットで放送されてるんですよ。


ーーー
愛染「ギャオーッ!(怪獣の真似)」
愛染「ウルトラマンさん!ティガさん!光の力お借りします!(オーブの真似/ちなみに声もしっかりオーブを演じた石黒英雄さんに似せてます)」
愛染「ギャオーッ!ガオー!(怪獣の真似)」
愛染「俺の名はオーブ、闇を照らして悪を討つ!スぺリオン光線!ビビビビ!!(オーブの真似)」
愛染「ガオーッ!!(効いてない感じの怪獣の真似)」
愛染「くっ、こうなったら……!(オーブの真似)」



ーーー

長えよ!愛染もといチェレーザ!!
何見せられてんだよ俺らはよ!!!

「R/B」は中盤から敵勢力が変わるため、前半のうちにチェレーザは愛染の体から追い出されて消滅してしまうんですが、まぁ本当に濃いキャラでした。タチの悪いヲタクってやっぱりダメですよ。迷惑にしかならない。
改めて愛染を反面教師にして、周りを楽しませるよい特ヲタでありたいなと思う限りです。このnoteがそうであれば幸いです。

……締め方これでいいのか?

matthew

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