特撮ヴィラン語り ~その341 帝国機兵レギオノイド・ダダカスタマイズ~
白と黒の幾何学模様、おかっぱ頭のような頭部が特徴的な「ウルトラマン」の人気怪獣:ダダ。
でも実は戦闘能力自体はそんなに高くはなくて、初代の時から真っ向勝負になるとめっぽう弱いヤツだったりするんです。自分の作戦がバレてウルトラマンと正面から戦うことになったものの全然敵わなくて、「ダメだ!ウルトラマンは強い!」と上司に情けない報告をして帰ろうとしたりもしたし(上司からは見捨てられたのか返答ありませんでしたが)。
そう、基本的にダダ本人はまともに戦っても強くない。
なのできっちり作戦を練るか、強い武器を使って戦う必要があります。
そこでダダが目をつけたのが、かつて悪の戦士:ウルトラマンベリアルが全銀河を支配するために一大勢力を築き上げたベリアル銀河帝国の兵器。
ウルトラマンゼロたちの活躍によって壊滅した銀河帝国の兵器の残りをコソ泥して、自分たち用にカスタマイズしてしまったわけです。
もうこの辺りもすごく小物っぽくてダダらしい、好き
そして生まれたのがこのレギオノイド・ダダカスタマイズ。
元々のレギオノイドは物量で惑星を侵略するための量産型ロボット兵器で、両腕にドリルを装備した地上専用のα、ビームキャノンを両腕に装備した宇宙船用のβの2タイプが存在するのですが、ダダカスタマイズでは何とその両方の武装を自由に換装可能。
そのうえ全身に新しく無数のミサイルランチャーを隠し持っており、豊富な武装はむしろ元のレギオノイドの数倍パワーアップしていると言っても過言ではありません。
ベリアル!今すぐダダを味方につけるんだ!
鉄砲玉にはちょうどいいぞこいつら!!(おい)
ダダが改造したという自己主張なのか、全身の塗装はダダを思わせる白黒の幾何学模様に変更されているんですが、何気にこの模様がアシンメトリーでメチャクチャ複雑なんですよね。
額には「ダダ」のカタカナをアレンジしたような独自のエンブレムもあしらわれていますが、何かむやみにオシャレというか。相当デザイン面にも凝ったんじゃないかっていう印象が非常に強い。
そのくせちゃんと性能も高いんで厄介です。実際、「ウルトラマンジード」で初登場した時には、ウルトラマンゼロもパワーアップ形態のゼロビヨンドで戦って大体互角程度に渡り合ってたぐらいですから。多分歴代で1番ウルトラ戦士を苦しめたダダと言ってもいいかもしれません。
まあダダ本人は乗ってるだけなんだけどさ
2タイプのレギオノイドの性能両方を兼ね備えた上にパワーアップまで施されたダダカスタマイズ。まるでガンダムシリーズのエースパイロット専用機のようなポジションが非常に面白かったもんです。
そのエースパイロットが、雑魚扱いされていたあのダダってのもまた皮肉な話ですね(苦笑)
matthew
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