特撮ヴィラン語り ～その397 宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダン～

「王様戦隊キングオージャー」、面白すぎんか？

2023年春の放送開始から1年間、前代未聞のファンタジー大河ドラマで何回最終回あるんだってぐらい熱い起伏に富んだストーリーで、もう日曜朝からお腹一杯になるぐらいの映像美を見せてもらいました。
いよいよ最終回直前ですが、まだ完結しないうちからXで「#最終三部作映画化希望」のハッシュタグが大バズりして世界トレンド1位をとっちゃうという快挙まで成し遂げちゃって。そりゃそうだよあんなんアベンジャーズやん。何でCMなしで30分まるまる突っ走ってエンドゲームやってんだよ正気じゃねぇよ（誉め言葉）

そんな「キングオージャー」の最後にして最強の敵として立ちはだかるのが、この宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダン。まあホントTV本編を見て来た視聴者の皆さんはきっと以下のような感想を抱いて来たと思うんです。

何だこのクソ野郎腹立つな

って。

何がってね、ずーっと舐めプしてるんですよ。真剣みというものがほとんどなくて、ただただずっとふざけっぱなしで気まぐれ。だというのにあまりにも力が強すぎて誰も逆らえないという神の如き存在なんです。
初めてキングオージャーの前に姿を現した時、ダグデドというクソほど呼びづらい名前であるが故に「グダグダ？」と言い間違えられただけで、

「二度と名前間違えんなよ？」と脅しで隕石を降らせて町一つ潰しましたから

そんなダグデドの目的は、宇宙の支配などといった大それたものではありません。そりゃまあこれだけ絶大な力を持ってればそれだけで支配したようなものですからね。
彼の目的はシンプルなもの。要らないものをお片付けすることであり、その「お片付け」を楽しむために遊んでるだけなのです。

そりゃ腹立つに決まってるんですよこんなおふざけ野郎

ただ一人でも国を滅ぼせるほどの絶大な力を分け与えた宇蟲五道化を差し向け、彼らによって呼び起こされる災厄と混乱を宇宙の彼方から眺めてギャハハハと笑うのがダグデドの日課。それが失敗すると「面白くねぇんだよお前ら…！」と退屈にブチギレてお仕置きをかける気まぐれっぷり。
もうインフレっぷりがやばいですよね。国一つ滅ぼせる連中相手に気まぐれで動けなくなるほどの激痛と苦しみを味あわせられるんだから。それをおふざけ混じりでやれてしまうのが何ともヤバい。

そんなダグデドが遂に重い腰を上げて、本気でチキューを滅ぼしにかかるというのがまさに現在進行中の最終三部作。
「アベンジャーズ エンドゲーム」では銀河の理すら操れるインフィニティストーンを集めた巨悪の宇宙人サノスが軍勢を率いてヒーローたちと戦いましたが、まさにそんな感じでダグデドとチキューの全生命がぶつかり合う最終決戦なわけです。痺れますよこれは…
最終回、リアルタイムで見られそうな都合がついたので当日はしっかりTVの前で刮目しようと思います！

matthew