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特撮ヴィラン語り ~その300 暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人~

特撮ヒーローで一番ヤバい規模の敵って誰だろうなあと、ふと考えたことがあります。
やっぱりスケールのデカい敵ですよね。となると頑張っても仮面ライダーシリーズは地球規模がマックスだから、まず多分最上位ではない(比較基準おかしい)
戦隊シリーズだと全部じゃないけどまぁ宇宙規模のヤバい軍団はありますね。やっぱりそのくらいのスケールがないとね。

個人的には、ウルトラシリーズから是非挙げたいヤバいヤツがいるんですよ。
様々な怪獣・宇宙人の軍団を率いて、真っ向からウルトラ戦士が暮らす光の国に全面戦争をぶちかましてきた暗黒宇宙の支配者、エンペラ星人です。

もしウルトラシリーズの歴史教科書があったら絶対載るタイプです赤線引いとけみんな

多分昭和の作品を見てきたファンは名前聞いてビビったはずなんですよ。「ウルトラマンタロウ」にて設定のみが語られた、ウルトラ戦士たちの宿敵といえる存在。
なんとそんなヤツが「ウルトラマンメビウス」にて、歴代のウルトラ戦士が守ってきた地球を滅ぼすために降臨しちゃったんです。当時、ウルトラ戦士のルーキーであったメビウスが派遣された地球に。

ルーキー相手に大人げなくねえか皇帝陛下?

いやまあ、事態を察した光の国のウルトラ戦士から帰還命令は出ましたよ?メビウスでは相手が悪いから任務は上が引き継ぐって。
それを無視して自分がやるって言い出したのはメビウス本人だけど、でもちょっと戦力差がヤバ過ぎなんですよ。
尖兵として無尽蔵に再生出来るロボット兵器:インペライザーを世界11ヵ所に送り込み、メビウス1人じゃ守りきれない状況にして疲弊させ。その上でメビウスを自分らに生け贄として差し出せば見逃してやると地球人に迫る悪辣さ。
その交渉を地球人が断ると、太陽を真っ黒な闇で包み込み、暗黒の空から満を辞して地球に降臨。手をかざすだけであらゆる兵器を破壊し、駆けつけたメビウスたちを念力で吹き飛ばす圧倒的な力を見せつけました。文字通り指1本触れられないというヤツです。
その上最大級に恐ろしいのがエンペラ星人の必殺技。両手から放つレゾリューム光線は、ウルトラマンの肉体を分解・消滅させてしまう対ウルトラ戦士用とも言える技なのです。

だからルーキー相手にえげつない大人げなさを出すなって皇帝陛下

でも、そんな物々しい威厳とは裏腹に意外とスリムな見た目なんですよね。全身真っ黒で、マントの下はほとんど鎧を着ておらず。こう、ウルトラマンを完全に黒一色で塗り潰した感じというか。その辺ウルトラマンと対になるようにデザインされたんでしょうか。
そんなエンペラ星人が光の国ではなく地球を攻めた理由は、ウルトラ戦士と地球人の絆を踏みにじるため。地球を完全な闇に包み傘下に加えることで、ウルトラ戦士たちにも精神的ダメージを与えようとしたわけです。
そんなエンペラ星人とメビウスたちの最終決戦は、ある意味ではそれまでのウルトラシリーズの歴史全てにとっても最終決戦に等しい大バトル。ウルトラシリーズを知らない方にも是非とも一度見ていただきたいですね。

matthew

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