特撮ヴィラン語り ～その321 魔剣神官マッドトリン～

さて今回紹介するのは、「獣電戦隊キョウリュウジャー」に登場したマッドトリン。
キョウリュウジャーには、彼らをサポートし司令を送る始祖鳥のような見た目のトリンという仲間がいます。白い衣装を纏いイケボで優雅に語りかける、鳥人キャラ界屈指のイケメンでございます。

あるんだよそういう世界が！
ディズニーにだってアヒルがいるじゃないか！(どこ引き合いに出してんだよ)

しかしそんなトリンにはある呪わしい過去がありました。
彼はかつて、キョウリュウジャーの敵であり様々な惑星を滅ぼしてきた邪悪種デーボスの忠実なしもべであり、デーボスの側近とも言える百面神官カオスと共にいくつもの星を破壊してきたのです。カオスの弟として。
トリンはやがて自らの行いを悔い、カオスを裏切ると当時地球で栄えていた恐竜たちに力を与え獣電竜へと進化させ、共にデーボス軍と戦う道を選びました。
そしてデーボスが封印されると、再びカオスたちが復活を目論む事態に備え、トリンは獣電竜と共に戦う勇者：キョウリュウジャーの素質に相応しい人間を探して地球に残ることになったのです。

弟に裏切られたうえ、その弟が現代でキョウリュウジャーという一大勢力の司令塔になっていることを知ったカオスが怒るのはまぁ当然です。
デーボス復活の作戦がなかなか思うように進まないことに業を煮やしたカオスは自らが本格的に動き出すことを決意。そしてトリンへの個人的な怨みも込め、トリンの姿に似せた忠実な側近であるこのマッドトリンを生み出したのでした。

弟への感情がクソデカ過ぎてこじらせてませんカオスさん？

さてそんなマッドトリンですが、まあこちらもなかなかのイケメン鳥人です。
青い始祖鳥をモチーフとしたトリンと対をなすように、赤いトサカを備えたヒクイドリがマッドトリンのモチーフ。一方で体は固まった溶岩を思わせる黒さが特徴で、上半身をはだけたワイルドな見た目をしています。

イケメンの上裸、たまらんよね女性の方々？(何)

キョウリュウジャーのアジトであるスピリットベースにトリンに化けて潜入したマッドトリンは、本性を現すとスピリットベースの破壊を開始。キョウリュウジャーたちを、トリンを絶望に追いやろうとします。
しかしその危機に対し、仲間を救いたいというトリンの想いに応えるように最大最後の獣電竜ブラギガスが覚醒。その力を授かり、トリンは10人目の勇者キョウリュウシルバーに変身を遂げたのです。

うん、そうなの
キョウリュウジャーって10人いるのよ
多いよね分かる

いやまあスタートは5人でしたよ？
でもその後から新しい仲間が増えていったりして、代替わりなんかもあったりしながら、最終的に10人になったんですよ。

スタートから9人いたキュウレンジャーだっているんだから少ないだろ！
しまいにゃあっちなんて12人まで増えたんだから！(上を見るな上を)

matthew