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特撮ヴィラン語り ~その306 オズチュウ星人イーアル~

2023年スタートとなった「王様戦隊キングオージャー」でブルーにあたるトンボオージャー/ヤンマ・ガストを演じる渡辺碧斗さんは、何でも「特捜戦隊デカレンジャー」のデカイエローが初恋のヒロインだったそうですね。
いや、その気持ちはよく分かる。というか多分2000年代の戦隊シリーズを見て育った人たちは大体この「デカレンジャー」のWヒロインに心臓を見事に撃ち抜かれてきたのではないでしょうか。

超能力を持つクールビューティかと思いきや若干天然っぽさもあるデカイエロー/礼紋茉莉花(通称ジャスミン)、
子供っぽく未熟な面もありつつも、天真爛漫で相手を思いやれる優しい性格のデカピンク/胡堂梅子(通称ウメコ)、
2人を主役としたエピソードのタイトルに冠された「ツインカム・エンジェル」という愛称で大人気となり、後年では彼女たちを主役にしたVシネマも制作されました。

というかもう理屈抜きでこの2人がてぇてぇんですよとりあえず見て欲しい(語彙力)

さてそんな「ツインカム・エンジェル」の活躍エピソードですが、敵も見事に花を添えてくださいました。
ある日、常習性の高い違法薬物「悪魔のスパイス」の捜査にあたっていたジャスミンとウメコは、その薬物が提供されていると目された中華料理店に潜入捜査を開始。その料理店では絶品の餃子を提供しており客足も絶えなかったのですが、実はなんとその餃子の材料は生きた人間。味付けとして違法薬物が使われた餃子を食べた人々は味の虜となって店を離れられなくなり、やがては自分が餃子の材料に使われてしまうのです

どこの都市伝説だよ人肉餃子って

もちろん、全ての黒幕はその中華料理店のオーナーシェフ・ワン。そのワンを演じるはダンディ坂野さんです。ライドオーン!
目論みがうまくいってご満悦となった際には、もちろんあの名ギャグを披露してくれます。皆さまどうぞご唱和ください。

(σ・∀・)σゲッツ!!

オズチュウ星人イーアルとしての本来の姿に変身した店主は、まるでカンフーを思わせるような華麗な格闘術でデカレンジャーに応戦。さらにはピンチに陥ると腰に下げていたひょうたんで酒を呑み、宇宙酔拳でさらにパワーアップを遂げます。
極めつけは自らツボを押すことで巨大化まで出来てしまうという特殊能力。「デカレンジャー」では敵宇宙人も巨大ロボを買い取ってその中に乗り込んで戦うことが多かったので、自力で巨大化出来るというのは結構珍しいんです。このダンディ、強いぞ!

Wヒロイン回の敵として申し分ない盛り上げ方を見せてくれたイーアル。
しかもこのエピソードではその2人が歌う特別なエンディング曲が初お披露目となり、その冒頭で2人が「今日は私たちがエンディングを歌います!それでは、行ってみよう!」と(σ・∀・)σゲッツ!!ポーズまでやってくれまして。もうある意味影の主役と言ってもいいぐらいの扱いを受けております。

ダンディ、ありがとう。本当にありがとう。当時「爆笑レッドカーペット」とかで大ブレイクしましたが、きっと「一発屋芸人」という単語が浸透したのもダンディのおかげなんです。
てか俺大好きなんですそもそもその「一発屋芸人」のみなさんが。芸風が男らしいというか潔いというか。あそこまで一つのネタを貫き続けるってもうですよ。
だからもう1回、最大級の尊敬を込めて最後にやらせてください。

(σ・∀・)σゲッツ!!

matthew

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