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特撮ヴィラン語り ~その156 アルゴス/仮面ライダーエクストリーマー~

今年最終回を迎えた「仮面ライダーセイバー」で一つ話題になったのが、オリジナルの配信短編で2016年放映の「仮面ライダーゴースト」とコラボしたこと。
しかもそこから「ゴースト」のキャラが新しい仮面ライダーに変身するというオマケつき。「ゴースト」のファンは大歓喜でしたよあれね。

さてそんな「仮面ライダーゴースト」といえば、歴史上の偉人・英雄をモチーフにした姿で戦うのが特徴。
劇場版ではその部分を膨らませて、様々な英雄たちが一緒に暮らす別世界での戦いが描かれました。なかなかカオスですよよく考えたらね。
だって宮本武蔵と卑弥呼が一緒にいるとか時代がむちゃくちゃだしね?
ほんでそこにロビンフッドやダーウィンもいるし国の境目もないし。

しまいにゃモーツァルトやベートーベンたちがロックバンド組んでるんですよ
要するにリーゼントが縦ロールに変わった氣志團の方々なんですけどね?

さて、そんなカオスな世界で主人公たちの敵として現れたのが、眼魔世界でかつて死んだとされていた王子の一人:アルゴス。
復活を遂げた彼は仮面ライダーダークゴーストに変身し、部下たちと共に100人の偉人・英雄たちを変身アイテムの眼魂(アイコン)に変えて集めようとします。目的は全ての生命が眼魂として存在する理想の世界の創造。
そして集めた100個の眼魂と、主人公である仮面ライダーゴースト/天空寺タケルの失われた肉体から生み出された新しい変身ベルトを使って、アドニスは劇中終盤で仮面ライダーエクストリーマーにパワーアップしました。
「ゴースト」の仮面ライダーって色んなパーカーを着替えて能力が変わるんですが、エクストリーマーの場合はもうパーカーじゃなくてローブです。これはカッコいい。
もうラスボスの風格ばっちりあるじゃないですか、黒くてでっかいローブやマントを纏う姿。「魔王」って感じ最高。
しかもこのローブね、変形するんですよ。10枚の翼みたいな感じでバサッと広がって、その裏側には100個の目玉がギョロギョロ動いてね

いやキモッ

まぁよくよく考えたら目玉型のアイテムで変身するっていう「ゴースト」の仮面ライダーのコンセプト自体キモいといえばキモいんですけどね?
元々ホラーコンセプトだから当然なんだけど、エクストリーマーはまさにその究極です。目玉だらけってもう普通に妖怪ですからね。ラスボスとしてもすごく大好きなデザインですこいつ。

ただね、実はちょっと残念なとこがあって。それはTV本編のラスボスになったグレートアイザー。

ほぼそのまんまエクストリーマーの色変えなんですよ

ちょっとパーツ違うとかじゃなくて、ホントに色変え。元々は黒メインの配色だったんだけど、グレートアイザーは逆に全身ほぼゴールド。金ピカ過ぎて目に痛いレベル。
こう、成金趣味過ぎるとかえって見栄張りすぎに見えてショボく感じられたりするじゃないですか。あんな感じというか。
なのでグレートアイザーとエクストリーマーを比較すると、なんかグレートアイザーのほうが見劣りしちゃうこの皮肉さ。そこは何とかならなかったかなーってちょっと残念ではありましたね。

matthew

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