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特撮ヴィラン語り ~その383 ギフデモス/御子柴朱美~

最近の特撮ヒーロー作品の定番展開って色々あるんですが、中でも仮面ライダーシリーズに言えるのが

主人公に協力してくれる組織は途中から敵に回るか早めに壊滅する

これなんですよ。
だから設定とかストーリー紹介で主人公側のキャラに味方する組織が出てくると、もう俺「絶対こいつら最後までもたねぇな…」って身構えちゃうんですよね。最後まで少しは頼らせて欲しいんだけど

2022年に放送された「仮面ライダーリバイス」もそうでした。強大な力を持つ悪魔ギフの力を信奉するテロ組織:デッドマンズと、それに対抗する防衛チーム:フェニックスの戦いが描かれたストーリーの中で、長官として途中から現れた赤石英雄なる人物がまあどこからどう見ても怪し過ぎて。むしろ「あなた裏切るフラグ隠す気ありませんよね?」ってぐらいに怪し過ぎたんです。
でまあ案の定、中盤から完ッ全に敵に回るんですよ。実はデッドマンズを裏で利用してた黒幕でしたと。もう何のサプライズもなくて、「うん…そうだよね…知ってた…」ってスーッと引いたぐらいでした。

むしろ個人的にそこで衝撃だったのが、今回ご紹介する御子柴朱美さんです。
元々彼女はフェニックスに勤務する女医さんで、戦闘で負傷した隊員の治療をしたり、悩み事があった時に相談にも乗ってあげたりする大人のお姉さん。主人公:五十嵐一輝の弟でフェニックスのホープともいえる五十嵐大二/仮面ライダーライブや、大二の先輩で同僚でもある門田ヒロミ/仮面ライダーデモンズを陰から支える頼れるサポーターでした。
医者らしからぬ派手髪やセクシーなミニスカートが特徴なんですが、恐らくこれはアニメ「PSYCHO-PASS」に登場する執行官・唐之森志恩が元ネタ。てかまんま過ぎてちょっと笑いましたw

でも多分ニチアサに出していいキャラではないのよこのお色気は

赤石長官が怪しい動きを見せていることに気付いた大二やヒロミに対し、朱美さんは仮面ライダーとして前線に立つ2人に代わって自分がその秘密を調べることを提案。かくして長官の留守を狙って居室に侵入するんですが、あえなく捕まってしまったうえに、ギフの強大な力を直に味あわされてしまったことにより完全屈服。いわゆる「わからせ」というヤツです。

いやだからセクシーなお姉さんがわからせられるシチュエーションってのは子供向けでやることじゃねえんだってば
ギフも触手うねうねさせてノリノリでわからせてんじゃねえよ

その結果、心が折れてしまった朱美さんはギフの力を受け入れてしまい、怪人:ギフデモスに変貌。赤石の忠実な駒となってしまったのです。
もうここまで来るとフェニックスという組織は看板だけで壊滅したも同然の状態。大二も頼れる人を失ってしまい迷走を始めてしまいます。この辺りは見ていて辛かったですね…

matthew


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