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特撮ヴィラン語り ~その410 デーボ・キャワイーン~

2024年で10周年を迎える「獣電戦隊キョウリュウジャー」。
なんと今年は「王様戦隊キングオージャー」とのコラボ映画でその10周年記念を祝うことになり、今やドラマに引っ張りだこの竜星涼さんがキョウリュウレッド:桐生ダイゴ役として待望のカムバック出演を果たすという大サプライズで話題を呼んでおります。いやーこれは熱いですよね。本当に嬉しいニュースです。

さてこの「キョウリュウジャー」。敵となるのは生物の感情を集めて惑星を滅ぼそうとする邪悪な神デーボスを信奉するデーボス軍。その力によってデーボモンスターという怪物が生み出され、喜怒哀楽の様々な感情を集めよう
とバラエティ豊かな作戦を展開するのですが、まあこのデーボモンスターがコミカルで面白くて。
スパルタ教師のごとく無理やり勉強を教えようとしたり、虫歯にして人々を苦しめようとしたり、幸せな夢を見せたりと、よくよく考えると結構トンチキな作戦を毎回やってるんです。
そんな中でも特にインパクトがデカいのが、このデーボ・キャワイーン

特撮モノの怪人って見た目してないでしょこのゆるキャラ感

ところが手口は何気に陰湿かつ残酷。なんとその可愛い見た目で大人たちを魅了させ、親子の絆を断ち切ってしまおうというのが作戦です。

いや全然ゆるくねぇコイツ最悪だ

とにかくその可愛いビジュアルこそがデーボ・キャワイーンの最大の武器。
同じデーボス軍の幹部たちですらもその可愛さにメロメロになるほどの愛嬌で、敵対するキョウリュウジャーですら攻撃を躊躇ってしまいます。
というかこんな可愛いキャラを寄ってたかってボッコボコにするって、まあそりゃ傍から見たらヒーローのやることじゃないですね。
ただ先に話した通り性格最悪のデーボ・キャワイーン、「こんな可愛い自分を撃つんでしゅか!?」と自らアピールまでしてしまいます。自分が可愛いことを分かったうえでの振舞いってなんか腹立ちますよね

ところがそこで躊躇わず銃をお見舞いするキョウリュウレッド
これにはTVの前の視聴者もガッツポーズです

「いや、あいつ敵だろ」とサラッとドライにあしらって猛攻を繰り出され、デーボ・キャワイーンは遂に激昂。逆立ちするとドレスを着た悪魔のような本性を露にし、鞭を手に反撃します。
しかし可愛さという最大の武器を失ってしまっては戦力も半減。あっという間に劣勢に追い込まれ、呆気なくやられてしまったのでした。

まあ、こう可愛いだけなら確かにいいんですけど。あまりにあざと過ぎるとかえって敵を作りやすいもんですよね。そこんところがちょっとまずかったのかなデーボ・キャワイーン。1話限りの敵としてはなかなかヘイトを集めまくったキャラなのではないでしょうか?

まあ俺もそういうあざといのホント大っ嫌いですからね(私怨)

matthew


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