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特撮ヴィラン語り ~その298 仮面ライダーグレア/ギロリ~

ライダー同士のサバイバルバトルから、一時期話題になった「テラスハウス」のような人間関係そのものを描くリアリティショーへと物語の軸がシフトするという斬新な展開を見せている「仮面ライダーギーツ」。
数多くの謎を散りばめたこのストーリーに置いてその軸となっているのが、仮面ライダーたちが競い合うデザイアグランプリの運営チーム。関係者は誰も彼も普通の人間かどうかさえ疑わしい謎だらけの人物ばかり。
主人公である浮世英寿/仮面ライダーギーツの目的はその謎を解くことであり、デザイアグランプリに参加して常勝街道をひた走りながら運営スタッフたちに近付いていきます。

もちろん、そんな英寿の思惑を運営スタッフが快く思うはずはない。しかしそこでゲームのルールを操作するとインチキになって、公平性が失われてしまうのが悩みどころ。
序盤のゲームマスターとして暗躍する男性:ギロリは秘密裏に運営側で雇った仮面ライダーをゲームに忍び込ませて英寿の妨害をやらせようとしますが、英寿の人間性に魅せられた彼が運営を裏切り離反。遂にギロリは直接ギーツを潰しにかかることを決断しました。
運営スタッフのみが使えるヴィジョンドライバーを利用し、ギロリは仮面ライダーグレアへと変身。他のライダーを圧倒する戦闘能力でギーツ排除に乗り出します。

さてこのグレア、まあ本当に悪カッコいいんです。
カラーリングは赤、黒、紫のトリコロールという毒々しさ。2本の角と牙のようなマスクはある意味ストレートな仮面ライダーのイメージ通りなんですが、一方で目にあたる部分がないという異様。なかなか不気味な存在感を放っています。
そしてそんなグレア最大の能力はというと、全身の装甲として装着されているユニット:ヒュプノレイ。両肩、胸中央、両膝に装着された5基のこのユニットは、分離すると仮面ライダーの頭に取りつくことでその意志を制御化に置き意のままに操ることが可能なのです。

スタッフ権限が卑怯すぎやしません?

そしてこのヒュプノレイは破壊光線を放つ遠隔操作ドローンとしても操作可能。正面切っての戦いも、裏工作を巡らせての秘密工作もお手の物です。いやマジで強すぎる。というか運営権限でチートするのやめてもらっていいですか。
しかし、あまりにもギーツ潰しの手段が露骨過ぎたのか運営チームの上層部からギロリ自身が切り捨てられる格好となり、運営スタッフの権限を剥奪された彼はそのプロデューサー:ニラミの手で消滅。
ギロリの暴走でむちゃくちゃになったゲームは無効ラウンドとなり、結果仕切り直しとなりました。

果たしてどうやって英寿たちは全ての謎の答えに辿り着くことが出来るのか。まだまだ「ギーツ」からは目が離せませんね。

matthew

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