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特撮ヴィラン語り ~その391 バガモンバグスター~

ゲームと医療という混ざりそうにない要素を見事に同居させた異色の作品「仮面ライダーエグゼイド」。
登場する怪人たちも、作中の架空ゲーム内の敵キャラが具現化したというバックボーンを持っていますが、その中でも特に異色過ぎたのがこのバガモンバグスター
ハンバーガーをそのまま頭にすっぽりかぶったような見た目ですが、元になったゲームは「ジュージューバーガー」。お客さんとなったバガモンの注文に応えておいしいハンバーガーを作り、バガモンを満足させようというゲームです。

どういうゲーム?って首傾げますよね
大丈夫「エグゼイド」の登場人物たちもそうだったから

まあでも、あるじゃないですか。いわゆるおバカゲームって。
焼肉をおいしく焼くゲームとか、寿司を定期的に食べないと死ぬゲームとか。バカと天才は紙一重っていうけど、そのギリギリのところを攻めてますよねああいうのって。

結果バカの方が勝ってるけど

そんな「ジュージューバーガー」から生まれたバガモンバグスターですが、ゲームコンセプトもあって人間への害意は一切なし。ただおいしいハンバーガーが食べたいだけという無害な存在です。
「ジュージューバーガー」を作ったゲームクリエイターの小星作とも相思相愛の強い絆を結んでいますが、一方でバグスターというのは人間に感染したウイルスの変化体。感染を放置すれば死にもつながるため、たとえバグスターに害意がなくても見過ごすことは出来ません。
バガモンはそんな宿命を察すると、突然街で暴れだし人々を攻撃します。自分が無害な存在ではなく害ある存在として倒されることで、小星さんを救えると信じて。

バカが天才に転じるとはまさにこれですよエモすぎか

しかし、バグスターの感染を止める方法はもう一つありました。それはゲーム自体の攻略
敵を倒すのはあくまでゲームのルールを下敷きにした攻略法の一つであって、倒さずにクリアする方法だってあるわけです。
「ジュージューバーガー」で言えばそれがまさに、バガモンにおいしいハンバーガーを食べさせること。それを利用し、エグゼイドは「ジュージューバーガー」の力を身につけたバーガーアクションゲーマーという姿にパワーアップ(?)。
アメリカンダイナーのようにローラーブレードで華麗に走りながらハンバーガーを組み立て、バガモンに食べさせることでゲームクリア。見事バガモンを倒すことなく感染を止めたのでした。

さてこの小星さん。クリエイターとしての腕は確かなもののいかんせん発想にクセがあるようです。
後に新しく開発したゲームは、街に溢れかえるゾンビたちをお経で成仏させろという「ボーズクロニクル」でした。

これはどう転んでもバカゲーにしかならんわ

matthew

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