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特撮ヴィラン語り ~その194 バハムート~

平成以降の仮面ライダーシリーズでは、後半になるといきなり最初からライダーが最強形態に直接変身して戦う機会が多くなっちゃって、なんか最初の姿忘れられてねえかって悲しくなることが多いんですよね個人的に。
まあその分敵も強くなったってことではあるんだけど、雑魚がワラワラいるところにいきなり最強形態で来られるとそれはそれで冷めるし。

草野球チームの対戦相手がメジャーリーガーみたいなもんですよ
絶望しかねえよ

だからか、逆に最初から明らかに強そうなオーラたっぷりで現れて、一目で「こいつ普通の姿じゃ勝てんぞ」と分からせる敵キャラって印象的で好きなんですよね。
「仮面ライダーウィザード」に登場したこのバハムートは特にそんな中でもお気に入りキャラです。バハムートと聞くとファイナルファンタジーシリーズのイメージでドラゴンの姿を思い浮かべると思いますが、「ウィザード」ではムカデのような刺々しい姿でスッキリしたボディラインの怪人として描かれました。
人間の姿では皮ジャン姿でガタイのいい強面男性に化けています。

正直本来の姿がスリム過ぎて変身しないほうが強いんじゃねえかとすら思ったよ

ウィザードに変身する主人公:操間晴人はかつてプロサッカー選手の候補として有望視されていたものの、プレー中にチームメイトを怪我させてしまったことから夢を諦めた過去を持っていました。
ある日その元チームメイトが怪我を乗り越え復帰しようとした矢先に、その希望を打ち砕くためにバハムートが出現。練習中のチームメンバーを次々襲って怪我をさせるわ、サッカーコートをむちゃくちゃに荒らすわと大暴れ。
「ウィザード」における怪人:ファントムって人間を殺すんじゃなく絶望させるのが目的なんで、メンタルに訴えかける陰湿な手口をとる連中が多かったんだけど、バハムートには珍しいくらい力ずくなんですよねやり方が。とにかく暴れて戦って壊しまくる。
現れたウィザードに対しても不敵に「待ってたぜ。俺を楽しませてみろ」と余裕たっぷりにガチの殴り合いに出るし。

一人世界観間違えてませんかマジで?

当時はそこそこウィザード自身も強くなってて、最強形態の手前の状態でも善戦する場面が多かったのに、真っ向からウィザードを迎え撃って全然負けない。
ウィザードは魔法の指輪をはめてるので、指輪が割れないようにパンチは使わず、蹴りや剣を駆使して華麗に舞うように戦うんですが、バハムートは華麗とは無縁のステゴロスタイル。手持ち武器もなくただ純粋などつき合いでウィザードの華麗な技を真っ向から叩き潰す。しまいには圧倒したままとどめを刺さず、「つまらん、帰る。もっと次は楽しませろ」と舐めプして帰るんですよ。

お前絶対出る作品間違えてるって
ヤクザもののVシネマじゃあるまいし

後に再びサッカー場に現れてターゲットを絶望させようとしたバハムート相手には、ウィザードも出し惜しみせず最強形態のインフィニティースタイルでリベンジ敢行。
それでも圧倒して勝った感じではなくて、割と互角に近い実力だったのがバハムートの恐ろしさを感じさせましたねー。
さすはファイナルファンタジーでも最強クラスの召喚モンスター。ストレートにカッコいい強敵でした。

いやでもやっぱり「ウィザード」の敵というか、北斗の拳の敵だよ雰囲気←

matthew

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