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特撮ヴィラン語り ~その316 マーダッコ~

宇宙戦隊キュウレンジャー」にて、銀河全体を支配してきた暗黒の幕府:ジャークマター
様々な惑星に侵攻するその大部隊には序列がある程度存在しているのですが、幕府というだけあってそのランク付けは何故か和風
インダベーという戦闘兵たちを率いるダイカーンに、それぞれの惑星を支配するエリートのカロー、その上には親衛隊であるフクショーグン、そしてトップにあたるショーグン:ドン・アルマゲといった形で階級が分かれています。

何でもいいけど名前どうにかならんか?

そんな一大勢力の中で、ダイカーンとカローの間のような階級ながらドン・アルマゲから一目置かれた刺客が2人いました。
全てを見通す優秀な老兵:イカーゲン。そしてその相棒であり、好戦的な女戦士のマーダッコ。イカーゲンに比べるとかなり凶暴さが目立つ性格で、「タコ」と侮辱されるのを最も嫌います。

いや、でもタコじゃんお前…

序盤の、まだキュウレンジャーのメンバーが揃いきってないうちから活動を開始したこの2人の刺客。彼らはキュウレンジャーを指揮する司令官:ショウ・ロンポーとの因縁を持っていました。
というのも、彼が所属するレジスタンス組織:リベリオンを壊滅寸前まで追いつめたのはこの2人。その結果総司令官のビッグベアを筆頭に大部分の戦闘員が犠牲となり、緊急の措置としてショウは司令官にならざるを得なかったものの、キュウレンジャーの戦士たちが組織に属するまでは表立った反攻作戦に出られなかったのです。
仲間たちの仇でありながら、同時にトラウマの主でもある刺客たち。しかしようやく9人が揃ったキュウレンジャーたちに励まされ、その想いに宇宙の光が応えた結果、何とショウは10人目の戦士:リュウコマンダーに覚醒。見事にマーダッコを撃破するのでした。

しかし、マーダッコには秘められたもう一つの能力が。それはその触手が残っている限り何度でも蘇生できるというもの。しかしそのたびに本人の性格はリセットされ、別人格のようになるというデメリットも持っていました。
好戦的なかつての人格からその後どうなったかというと、

・口調が丁寧な女執事(まあわかる)
・妖艶なセクシーお姉さん(まあわかる)
・やたら見栄を切りたがる傾奇者(ん?)
・「ござる」口調でヲタ芸を踊るイタイヤツ(えーと)

声優さんの負担!!(突然メタ発言止めろ)

いやもう1つの作品内でどんだけの引き出しを使えというねん。てか最後のヲタクは完全に馬鹿にしてるやん。電車男とかその時代のヤツだからちょっとイメージも古いやん。
最終的にネタ切れなのか声優さんの負担を考えてなのか(だからメタやめろって)、次に復活する際は再生能力を犠牲にサイボーグ化したメカマーダッコとしてカムバック。当初の短気で粗暴なオラオラキャラに戻っていました。
その頃には一応カローの地位まで上り詰めたものの、既にキュウレンジャーも戦力が揃っていたうえにフクショーグンまで行動を開始していた劣勢の状況。さすがに影が薄くならざるを得なかったようでした。まあさすがに不死身の敵って使いづらいもんね作劇上だと…

matthew

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