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特撮ヴィラン語り ~その294 クイーンビー・デッドマン/アギレラ(夏木花)~

仮面ライダーシリーズのヒロインポジションも、随分とここ最近は注目が集まってきたものです。特に平成以降は女性仮面ライダーがレギュラーとして活躍する機会も増えたし、遂に特撮ヒーロー界隈もジェンダーレスの波が進んで来たということでしょうかね。いいことですよホント。
そのうち女性ライダーが主役のシリーズも出来るかもしれない。てかちょっと見たいです個人的にw

そんなヒロイン人気は令和でも加速、2021年の「仮面ライダーリバイス」では正義と悪の両方にヒロインが据えられ、どちらも大変人気を集めました。
特に悪のヒロイン側。なにせ正義側のヒロインを差し置いて先にフィギュア化されちゃいましたからね

「リバイス」前半で悪の組織として暗躍して来た悪魔崇拝組織:デッドマンズ。
その女リーダーとされ、信者を増やしながら世界を混乱に陥れようと活動する赤いドレスの女性。通称:アギレラ
一見するとワガママでお転婆なお嬢様ですが、封印されている強大な悪魔:ギフの花嫁になることを物事ついた時から義務付けられた、いわば悪の箱入り娘です。
戦闘の際にはクイーンビー・デッドマンの姿に変身し、リーダーらしく高い能力で仮面ライダーたちを圧倒します。姿的には何か成人式の振袖のような花魁のような、和を思い起こさせる出で立ちなのがまたちょっとオシャレなんですよ。

もう制作発表会見の時点から男性ファンはアギレラ様の虜になってました(様付けが早い)

アギレラたちは仮面ライダーリバイとして戦う主人公:五十嵐一輝の一家が計画の障害になると考え、次男の大二の中に宿った悪魔:カゲロウも利用しながら五十嵐家の絆を崩壊させようと様々な作戦を挑みました。
その中でアギレラは、末っ子のさくらに特に注目。正義感が強く熱心な空手少女の彼女が、兄たちの戦いの助けになれない無力感に苛まれていることを見抜いて自分の下に誘い込もうと事あるごとに接近。
しかし目論見に反してさくらが仮面ライダージャンヌに変身するようになってからは、女性同士での激しい戦いも随所で繰り広げられるようになりました。

でもさくらが思ったより脳筋な子なもんだから何となくアギレラの方に人気が行きがちなのはちょっとかわいそうだと思うの(おい)

しかし、実はアギレラはお飾りとしてデッドマンズの中でいいように利用されていたことが発覚。
組織壊滅後は目的を失ったことでアギレラ自身も思い悩むようになり、ギフの花嫁という夢が叶わないことを知ると、思い入れも深くライバルとして意識し合っていたさくらの手で倒されることを望むようになってしまいます。
でも、さくらはそんなアギレラの苦しみを理解し、人間として真っ当に出直してほしいという想いに目覚め――劇中中盤での一つのクライマックスとして、さくらとアギレラの決着は非常に大きな山場となりました。
最終的にアギレラはジャンヌの必殺技を受けたことで悪魔の力が消失、さくらの想いに応えたアギレラは自らの過ちを認め、夏木花という本来の名前に戻ってさくらの良き理解者として共に戦うことを選びました。
ここのドラマは本当に面白かったなぁと思うし、ヒロイン同士の熱演が特にエモかったなぁと思います。

ただ驚きだったのが、実はアギレラの方がさくらよりも年齢上なんですよね。
でもそうは見えないほどアギレラって童顔で、さくらのほうがちょっと大人びてるような雰囲気もあるんです。

もう見た目からじゃ年齢分かりませんね最近の娘って(発言がオッサンだよ)

matthew

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