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特撮ヴィラン語り ~その428 仮面ライダーセイヴァー/狗道供界~

もうすぐ放映から10周年を迎える「仮面ライダー鎧武」ですが、その特徴の一つとも言えるのがスピンオフ作品の膨大さ。
それもそのはず、「鎧武」には総勢するとTVシリーズだけで13人(1話限定も含め)も仮面ライダーが登場しているため、それぞれを主役に据えた作品がいくらでも作れるわけです。

そんな中で、鎧武たち仮面ライダーの変身ベルトを作った天才科学者:戦極凌馬/仮面ライダーデュークにスポットを当てた作品があります。
TVシリーズ中では神のごとき力をあらゆる生物にもたらす「禁断の果実」を求めて独自に研究を進め、共に研究に邁進していた親友である呉島貴虎/仮面ライダー斬月すらも利用して目的を果たそうとした非情な人物でしたが、何故彼がそのような人物になったのかというのをスピンオフ作品では描いていました。
そんな中で登場したのが、この狗道供界(くどうくがい)

ホントどうやったらそんな暴走族みたいな名前思いつくんだって感じですが大体「鎧武」ってそんなんばっかりなんで気にしないでください

ところが、何と彼は故人であるはずの人物。
かつては凌馬たちと同じプロジェクトに在籍する研究者でしたが、その研究データを盗用して自らが神のごとき存在になろうとしたものの、まだ中途半端な状態であったが故に不慮の事故により亡くなっていたのです。

しかし、死んだはずの彼が生み出した失敗作のザクロロックシードを利用した自爆テロ事件が相次いで勃発。その犯人であるカルト教団「黒の菩提樹」の開祖として崇められていたのは、亡くなったはずの供界でした。
供界はザクロとブラッドオレンジの2つのロックシードを使って、血のように真っ赤で歪な形状の鎧を纏った仮面ライダーセイヴァーに変身。事態の収拾にあたろうとした凌馬、貴虎の2人に襲いかかります。

なおこの7年後に「仮面ライダーセイバー」がTVシリーズとして製作されますが全く関係はございません(知ってるわ)

さすがにデューク、斬月の手練れ2人が相手のため敗れはするものの、どういうわけか彼は再び復活。「自分は人を超越した」と嘯き、凌馬に仲間になるよう呼びかけます。
しかし凌馬は他人の研究に便乗しようとした供界のやり方を否定し、復活したセイヴァーを自らの手で再び撃破。そして改めて、他の全てを犠牲にしてでも自らの研究を進めようと改めて決心したのでした。

――が、どっこいこれでも供界は消滅しておりませんでした。
その結末は小説で!ということになったのです。

「続きはWebで!」みたいな締めはちょっとアカンやろと思いますけどねさすがに

matthew

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