特撮ヴィラン語り ～その183 貴公子ジュニア/ガシャドクロ～

戦隊シリーズの敵幹部キャラって、まあとにかくキャラが濃いヤツが多いんですよね。ウルトラマンや仮面ライダーと違ってそこまでリアルさを追究しなくてもいいからよりマンガっぽい味付けがしやすいってのは理由にありそうですが。
そんなキャラの濃い幹部という縛りで思い浮かぶのが、「忍者戦隊カクレンジャー」で妖怪軍団を率いる妖怪大魔王直属の部下として現れた貴公子ジュニア。

まず演じるのがあの遠藤憲一さんなんですよ
そりゃエンケンさんだもん濃いよ←

そんでまたね、実際のキャラ付けとして

オカマ口調でキザでヘビメタギタリストなんですよたまに違う楽器も弾くけど
もうキャラが玉突き事故してるよ

スゴいインパクトですよマジで……
ドクロがモチーフのヘビメタ衣装を着こなして、ハイテンションでエレキギターを掻き鳴らすエンケンさんの絵面。今でも強面キャラからコミカルなオジサンまで幅広い活躍をされておりますが、当時の顔とそんなに今も変わらないから、割と今もう一度ジュニアの格好しても違和感ないんじゃないかってくらい。
ちなみにエンケンさんは後に「特捜戦隊デカレンジャー」の劇場版でガスドリンカーズという宇宙人テロリストのリーダー役として戦隊シリーズにカムバックしてまして、この時はジュニアとは真逆の渋くてニヒルな敵を見事に演じておりました。

さてこの貴公子ジュニアの本来の姿は、妖怪ガシャドクロ。
巨大な骸骨の妖怪として有名ですが、「カクレンジャー」では妖怪のデザインにアメコミや現代ファッションの要素を取り入れたオシャレさがポイントでして、ガシャドクロの場合はなんと軍人風アレンジが特徴。
左半身は迷彩模様になってるし、カーゴパンツやプロテクターを彷彿させる武骨なシルエット。もう立ってるだけで絵になる。

これでオカマ口調ってなかなかにギャップあるけどさ

他にも「カクレンジャー」の妖怪ってすごく面白いヤツが多いんですよ。
タクシー運転手みたいになったオボログルマ、
ボディコン衣装のロクロクビ、
「セサミストリート」のキャラみたいにゴミ箱を着て歩くアズキアライ……
是非機会があれば画像検索もしてみてください。にぎやかで楽しい妖怪たちが見れますマジで。

matthew