見出し画像

ブロックチェーンをわかりやすく解説


今回は、NFTやメタバースの記事でもたびたび登場するブロックチェーンについてざっくり解説していきたいと思います。

初心者向けのニュアンス的な表現もありますのでご理解ください。


・ブロックチェーンの概念
ブロックチェーンをあえて一言でいうなら、
「不正行為を困難または不可能にする方法で情報を記録するシステム」のこと。

どうやってこれを可能にしているのか
ブロックチェーンの管理の仕組みは、しばしば引っ越しに例えられます。

引っ越しの荷造りをするとき、ダンボール箱(ブロック)の中に小物(取引データ)を詰めていきます。
このダンボール箱がいっぱいになったら、箱の中身に間違いがないか、全員で確認して各々手帳に記録(分散型台帳記録)します。
そして、ガムテープで封をして中に何が入ってるか書き記します。
中身の貯まったダンボール箱がいくつもできるので順番に並べていきます。(チェーンで繋ぐ作業)

このとき、もしも1人がダンボールの中身を入れ替えたとしても、全員が確認して記録を取っているので容易にバレてしまいます。

ブロックチェーンは、こんなイメージになります。


・ブロックチェーンと暗号資産
このブロックチェーンの、不正や改ざんを許さず、情報を記録する特性は、どこで役に立つかというと、高い信用度を求められる取引です。

ブロックチェーンを初めに実装されたのが暗号資産(仮想通貨)でした。
世界で最もシェアの高い暗号資産といえばビットコインです。

ビットコインは、ブロックチェーン技術を利用して誕生しました。
2008年、ネット上にハンドルネーム「サトシ・ナカモト」という人物が論文を発表しました。
それは、「中央に依存しないピアツーピア(P2P)の電子決済が可能になる」という内容ものでした。
(※P2Pとは、仲介者のいない端末同士の直接的なやりとりのこと)
これに興味を持った専門家たちが、立ち上がってビットコインは作られ、2009年1月4日に稼働されました。
そして、今日までシステムは一度たりとも止まっていません。
(※ちなみにこの日本人風のサトシ・ナカモトの正体が誰なのかというのは未だに明かされていません)


・自律分散型システム
多くの場合、取引などの情報システムには中央となる管理者が存在していました。
(例:金融システムにおける銀行、クラウドシステムにおけるAmazon、SNSにおけるFacebookなど)
これらが問題となるのは、
母体破綻によるリスク
意思決定やガバナンスのリスク
プライバシー流出のリスク
などが挙げられます。
ところがブロックチェーンは、全ての参加者が各々のコンピュータで自律して取引履歴をコピーし続けています。
これは自律分散システムと呼ばれます。

銀行と比較してみましょう。
銀行での取引は、銀行という中央管理者がいて、信用が担保されています。
たとえば、銀行から送金しようと思えば、銀行がその取引を証明してくれます。
その代わりに、中央管理者の銀行に対し手数料を支払います。
銀行が確実に送金手続きを完了させてくれるという信頼があるから、私たちはお金を安心して預ける事ができるわけです。

一方で、ブロックチェーンは、
「システムそのものが信頼性を担保してくれる」ので、中央管理者がそもそも必要ありません。
送金したいときは、直接個人間でやり取りが行われてます。
もちろん、中央管理者に対する手数料などは発生しません。

つまり、ブロックチェーンの本質とは、「信頼性をシステムそのものが担保している」ことです。

このあまりに画期的な技術から、「銀行が無くなるのでは?」という人がいるくらいです。


・ブロックチェーンの特徴4つ
ここまでを踏まえてブロックチェーンの特徴を以下の4点にまとめます。
①自律分散型で誰でも確認ができる
②改ざんがほぼできない
③システムダウンが起こらない
④取引を半永久的に記録し続ける(取引の記録を消すことができない)

私はこれらの特徴の頭文字を取って
→「ぶ・か・だ・け」と覚えてます!笑

ぶ・分散して
か・改ざんできない
だ・ダウンしない
け・消せない

※イメージ
私(中央管理者)がいなくても部下だけで、管理できてるじゃないかぁ!!

みたいなイメージです。笑


・ブロックチェーンの活用例
・暗号資産
先ほどの通りです。仲介者のいないP2Pの取引が可能になります。
・NFT(唯一無二の証明書付きデジタル資産)
これは、初回記事でも詳しく書いていますので、そちらも読んで見てください。
ブロックチェーンにスマートコントラストという機能が加わったことでデジタルなものに唯一無二の価値を持たせる事ができるようになりました。
・独自通貨(トークン)の発行
小さなコミュニティ単位で発行される通貨のようなイメージです。
・商品の追跡(トレーサビリティ)
たとえば、スーパーなどに並んでいる食品は、どこで誰によって作られて、どこを経由して来たかといった来歴の情報を記す事ができ、商品の信頼性度があがります。
また、これを使った取り組みとして、フェアトレードという言葉が近年話題ですが、その仕組みは、原産国や仕入れ価格などの来歴情報を明らかにして、原産国の生産者に対して正当な賃金を支払おうといったものです。
・身分確認
国が管理するマイナンバーや戸籍から、Webサービスの会員情報までさまざまなID認証(身分証明)があります。これらをブロックチェーンで管理することで、特定のID管理者は不用となり、個人情報漏えいのリスクも避けることができます。逆に公開してもよい情報を選択し、それらをネットワークで共有することで、1つのIDでさまざまな認証を行うことも可能になります。
権利・資産の管理
書き換えができない情報という利点を生かし、権利・資産の管理にも活用されています。著作権を管理する団体を通すことなく、クリエイターが自分の作成したコンテンツの権利を証明可能です。

その他にも活用例はたくさんあります。
まだ発見されてたい活用方法もたくさんあって、各業界人によってブロックチェーンを導入したアイデアが今後いくつも出てくるでしょうね。


ここまで読んでくださってカンのいい方はお気付きかと思いますが、世の中のありとあらゆる業界がこのブロックチェーンによって変革していきます。

インターネットができてから50年数年、インターネットが関係してない業界はほぼ無いと思います。それくらいインターネットは世の中を変えてきました。
ブロックチェーンは、そのインターネットと同じかそれ以上の革命と言われています。

今後ブロックチェーンが浸透してくれば、世の中は劇的に移り変わっていくので、日々アンテナを張って、仕事や生活等に役立ててください!

未来が楽しみです!
ではまた!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?