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私のレシピ:熱乾麺の作り方

【記事について】

・中国の指折りの麺類の一つ、熱乾麺のレシピを私好みに組み立てました。中国中部の湖北省(武漢市)の麺料理で、日本での知名度は担担麺や炸醤麺ほど高くありませんが、中国麺料理TOP10には入るくらいの一品だと思われます。名前の通り、熱して乾かすのが特徴の麺です(中国語の表記だと热干面なので「干した麺」となります)。
・味は牛×醤油のタレを絡め、芝麻醬(ごまペースト)と一緒に食べるというもので、なかなか食べ応えのある麺という印象を受けます。牛ベースというと、中国北西部の甘粛省(蘭州市)の牛肉麺も同じくらい知名度のある麺料理です。
・僕のレシピは、賄い飯のレシピとして組み立てたもので、速さと手軽さを重視しています。このレシピでは、牛スープの素と老抽(中国醬油、後述)だけで簡単にタレを作っていますが、拘りたい人は多めのスープに八角や唐辛子を加えて煮詰めてみるのも美味しいのでおすすめです。中国で作られているレシピを作りたい方はYouTubeで「武汉热干面 做法」と調べていろいろ見てみると面白いですよ。
・最後に、使った材料の一部についてAmazonのリンクを貼っています。一応言っておくとアフィリエイトじゃないです。また、後でも言いますが、もっと安くて十分使える材料はスーパーにあると思うので、このレシピの再現のために同じものを買う必要もないです。あくまで参考のためのリンクです。

【材料】


お好みの麺 一人前
お好きな麺でいいですが、細めのうどん(または太めのそうめん)がおすすめ。理由は、白い小麦麺はタレに混ぜたときに綺麗に染まってくれるからです。最近は半田の手延べそうめんを使ってました。これはもちもちしてて好きですが、(それほど安くもないので)もっと安価な乾麺のうどんでも良いと思います。また、少し乾かした麺をタレとよく混ぜるので、あまり細い麺だと箸などで切ってしまうかもしれません。

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ごま油 小さじ1~2杯
麺を乾かすときに麺同士がくっついてしまわないようにするものです。風味もつきます。

タレ
牛だしスープの素 小さじ1杯
私はユウキの牛だし味ベースを使ってます。熱乾麺に使わなくても、鶏がらスープの素と同じように、塩や醤油と合わせればスープや牛だしラーメンに使えます。ただし、ユウキの場合は最小サイズの500gでも普通に多いので、熱乾麺以外に使い道のない人は、残ったスープの素を料理好きな友人にあげましょう。

老抽(中国醬油)または醤油 小さじ1杯
老抽は中国のたまり醬油です。時間をかけて作っているのみならず、風味が加えられており、濃厚でありながら塩気が薄いのが特徴です。また、料理に濃い色がつくのも老抽の特徴ですね。普通の醤油を使ってもいいと思いますが、味が少し違うので、特に塩気に気をつけて調整してください。

お湯 大さじ1杯~1/2カップ
うどんを使う場合は、茹で汁を使うとしょっぱくなるので、別にお湯を用意しておいてください。お湯が少ないほどつゆなし麺らしくなり、麺の色も濃くなりますが、同時に麺の一部にしか醤油が染みず、色や味に片寄りがでることもあります。この辺りは好みで調節してください。

芝麻醬(ごまペースト) 大さじ2~3杯
うちではユウキのものを使っていますが、ごまペーストなら何でもいいと思います。個人的な好みですが、芝麻醬はケチらない方が美味しいです。ただし、かけすぎると胡麻の味しかしなくなるので、ほどほどに。何事も、中庸が大切です。笑
・芝麻醬が余ってしまった人は、棒棒鶏や担担麺、ごまドレッシングなどに使ってみてください。こちらは案外すぐ無くなりますが、普段使いしない人は場所も取るので大きなサイズを買わないようにしてください。

トッピング
小ねぎ(万能ねぎ) 必須
小ねぎは熱乾麺との相性が抜群なので、絶対入れてください。熱乾麺は麺にしっかり味がついており、芝麻醬も重めの調味料なので、あっさりした小ねぎがあると味のリズムが非常に良くなります。

漬物やピクルスの仲間 お好みで
さっぱりした漬物も相性良しです。きゅうりや人参などを中華ピクルスにして使っても、日本の浅漬けなどを買ってきて入れても良いと思います。また、担担麺に使うような搾菜や山クラゲの漬物も良い具になると思います。具にするときは、細切りかみじん切りにするのがおすすめです。麺と芝麻醬がしっかりしているので、多めに入れても問題ありません。

肉系の具 お好みで
肉類が一つ入ってると豪華な感じになります。僕は家で腊肉(醤肉)を作っているので、薄切りにして火を通して乗せています。担担麺のように肉味噌を乗せているお店もあるようで、良いアイディアだと思います。手っ取り早いのは、チャーシューを買ってきてみじん切りか薄切りにして入れる、ですかね。

【作り方と食べ方】

麺を茹でる湯を沸かす
沸かしているあいだに、万能ねぎなどの具は切っておきます。
麺を茹でる
表示時間より1分くらい短めに茹でます。茹で上がったら、お椀に取ります。このお椀は食べる用のお椀で構いません。また、少量ですが、タレ用のお湯も沸かしておきましょう。お湯は多めに作って食後のお茶とするのも良いでしょう。
麺を乾かす
お椀にとった麺にごま油を加え、よく混ぜ、放置します。30秒ほど経ったら、上の方が乾いてくると思うので、また混ぜ直します。30秒経ったら完成です。
タレを作る。
30秒待っている間に芝麻醬以外のタレの材料を混ぜておきます。芝麻醬は具をトッピングした後(食べる直前)にかけるので待っていてください。
麺を和える。
軽く乾いた麺にタレを加え、よく和えます。麺の乾いた部分に色がつくはずです。よく混ぜ合わせれば色の片寄りが少なくなります。
トッピングと芝麻醬を乗せる。
和えた麺の上にトッピングを乗せます。最後に、芝麻醬をかけます。僕は、輪を描くようにトッピングを乗せ、真ん中に芝麻醬をかけるのが好みです。みなさん色々試してみてください。
食べる。
かき混ぜて食べても良し、トッピングと麺を交互に食べても良しです。万能ねぎは混ぜた方が美味しいと思いますが、漬物や肉は別々に食べても良いと思います。

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