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コーヒーの歴史と世界が誇るブベコイエ

お久しぶりです。松澤です。

TABIPPO主催のコーヒーゼミに先月から参画しているのですが、なかなか忙しく今までレポートがとれなかったので、今回第3回目にして初めてまとめてみました。

▼人間はいかにしてコーヒー豆を見つけたのか?

<A説>
羊飼いのカルディが、ヤギがコーヒー種子を食べて興奮しているのを発見して、自らもコーヒー種子を食べてみると力がみなぎった…!

コーヒーショップKALDIの名前の由来ともなっているアビシニア(現エチオピア)のカルディは、牧草地に生えている灌木の実を食べているヤギの興奮状態を見て、自ら試すべく茹でて飲んでみたところ、気分が非常に爽快になったらしいです。それを同じように弟子たちに飲ませたところ、居眠りをせずに勤行に励むことができるようになったとかなんとか。

900年頃にアラビアの医師のラーゼスが「コーヒーには消化や強心、利尿の効果がある」という詳細な薬理効果の臨床結果を記録に残しているので、当時から「カフェイン=薬」という概念が既にあったのかもしれないですね。

<B説>
シーク・オマール(イスラム教徒)が、小鳥がコーヒー種子をついばんでいるのを見て、それを持ち帰って食べてみると力がみなぎった…!

モカ(現イエメン)のイスラム教徒であるシーク・オマールは、種子を食べている小鳥の鳴き声があまりにも美しくて、その果実を摘み取ってスープにしようとしたら元気が出てきたらしいです。
シーク・オマールの伝説が1258年頃(日本は鎌倉時代)と言われていますので、世界ではコーヒーが700年以上前から飲まれていたという事実が分かります。

▼コーヒーの歴史年表と伝播について

・1544年 イスタンブールに世界初のコーヒーショップ開店
・1616年 イエメンよりオランダにコーヒーが伝えられる
・1723年 フランス人がマルティニーク島へコーヒーを伝える
・1727年 ブラジルのパラー州で最初のコーヒー農園が開園
・1773年 ボストン茶会事件→以後、コーヒーがアメリカの常用飲料となる
・1907年 アメリカでインスタントコーヒー製造

▼コーヒーの 香り漂う ブベコイエ

代ゼミ地理講師の宮路さんに教えていただいた、世界が誇るコーヒー産地のブベコイエ!

◆世界の主なコーヒー産地
=ブラジル(世界1位)
=ベトナム(世界2位)
=コロンビア(世界3位)
=インドネシア(世界4位)
=エチオピア(世界6位)

▼有数国それぞれの特色や歴史

●ブラジル
※かつてはコーヒーのモノカルチャー国
1.1727年に北部のパラー州で生産開始
2.以後、コーヒーが最大の輸出品目となる
3.少なくとも1983年までは最大輸出品目
4.テラローシャと呼ばれる、玄武岩質の土壌は栽培に適す
5.現在でも世界最大の生産量を誇る

●ベトナム
1.1986年のドイモイ政策により生産量が増加
2.ベトナムのASEAN加盟は1995年
3.同様に酪農が成長
・ベトナム珈琲には練乳を入れる(カフェ・スア)
・乳用牛の飼育頭数は8倍、生乳の生産量は14倍
→1980年代後半から生産量が増加した…!

インドネシア
1.オランダ人が持ち込んだとされている
→インドネシアは旧オランダ領
2.アラビカ種からロブスタ種へ
・マンデリンコーヒー(ジャワ島)
・トラジャコーヒー(スラウェシ島)
・コピ・ルアク(ジャコウネコの糞から未消化の身を採取)
→2000年代に入ると生産量が急増した…!

日本
※江戸時代にオランダから伝わった
1.コーヒーは、オランダ語の「コーフィー」が語源
2.日本では「珈琲」が一般的であるが、かつては「可否」や「加非」などの表記もあり
3.江戸幕府最後の将軍、徳川家慶はコーヒーが好きだった
4.明治時代になると、「カフェ・パウリスタ」により大衆化

▼まとめ

コーヒーの詳しい歴史、各国の歴史を学んだ上で、コーヒーベルト沿いの農園旅がいつかしてみたいと思えるような深い講義でした。

TABIPPOコーヒーゼミURL
https://tabippo.net/event/coffee/

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