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「東京観光日誌」#26|新豊洲|チームラボプラネッツ

3月26日(土)曇り。子どもたちにとって春休みの初日となるこの日、家族イベントを用意しておいた。
「チームラボ プラネッツ」へ皆で行くことだ。
以前「チームラボ ボーダレス」へ行って、機会があれば家族皆で体験したいと思ったからだ。きっといい思い出になるはずだ。
どうせだったら、私も初めて行く「プラネッツ」の方にしようと思ってここに決めた。「プラネッツ」だって「ボーダレス」と同じくらいサプライズがあると見ている。料金も同じだし。

・ 都営バスはリーズナブル

妻のリコ、長女のミツ、次女のノノ、そして私と、4人の移動となればそれなりに費用もかかる。できるだけ出費を抑えるためには、アクセスしにくそうな「新豊洲」駅へは東京駅から都営バスを使うことにした。大人一人片道210円、小児110円とリーズナブルなのだ。都内のバスの利用は知っていると意外と得をする。

そんな訳で、普段あまり乗らない都営バスに揺られて皆のワクワク感も演出(写真下)。

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着いた。ここが「新豊洲」の停留所(写真上)。所要時間20分ちょっと。すぐ近くには「ゆりかもめ新豊洲駅」(写真下)がある。

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横断歩道を渡って地図発見(写真上)。地図には表記はなかったが、グーグルマップだとあと百歩以内で着きそうな距離だった。

・ FIRE ! さあ中に入るぞ!

さあ、皆着いたぞ~!、
おー!?いきなり火柱の塔と神々しい音響でお出迎え(写真下)。何かが起こりそうな空気になっている。

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近くの案内表示にはこう書かれていた。

スマートフォンアプリ〈teamLab: FIRE〉を持って、〈空から噴き落ちる、地上に憑依する炎〉の炎に近づくと、そのスマートフォンに炎がともり、作品を持ち帰ることができる。その炎を、他の人のアプリ〈teamLab: FIRE〉に近づけると、炎がつながっていく。炎を誰かにつなげ、その炎がまた他の誰かにつながっていくことで、炎は、世界中に広がっていく。広がっていく炎群全体が、アプリ内の地図に描かれていく。

早速アプリをダウンロードして、火柱に近づけてスマホに炎を取り込んでみた。直ぐに点火しスマホの中で燃え上がった(写真下:左)。アプリの画面を「炎地図」にするとに世界中に広がっていることがわかる(写真下:右)。チームラボらしいお土産を早速いただく。

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「アソビュー!」で購入したチケットを再確認。
入場時間は10:00~10:30の間に入ることになっている。枚数は4枚。
大人(18歳以上)3,200円×2
中学生・高校生2,000×1
小人(4~12歳)300円×1
クーポンの利用-870円
支払い金額合計7,830円。
こう見ると・・12歳以下の小人料金300円はかなり安い。その分大人が高いけどね。
30分前に着いたが、現在、前の回の入場タイムになっているので、もう少し待たないといけない。ノノは待っている間近くの・・迷路のようなところでしっかり遊んでいた(写真下)。

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後で調べてみたらこれは「ひとつなぎのベンチ」という。“一筆書きのように、つながった一本でできたベンチ”ということで、座る、食べる、遊ぶ、休む等が合わさった作品になっている。チームラボの作品は幅が広い。

おっと、呼び出しがかかった! さあ行くぞ!皆。3人引き連れて窓口へ。
チケットのチェックが済むと、ウェイティングルームに通され、そこで注意事項等の説明を受ける(写真下)。

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どうやら、噂に聞いていた通り、入る前に裸足になってズボンを一定位置までたくし上げないといけないらしい。モニタでそのように説明(写真上)。

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中に入ると大型プール施設にあるようなロッカールーム(写真上)になっていて、その中から好きなところを選び、荷物や靴、靴下等を脱いで、身支度を整える。

・ 「Water Area」で体感的空間に遭遇

「皆集まった?」エントランスと表示されているところへ集まっていざ出発。まずは案内通り①の「Water Area」からスタート(写真下)。

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僅かに傾いた坂道をゆっくりと上がって行く・・中は薄暗く足元の灯りが頼りだ(写真上)。
しばらくすると水の音が聴こえる・・坂から水が流れているようだ・・冷水ではなく温水・・なかなか心地がいい。ノノが嬉しくなってまるで子犬のように一人先へ進み出した(写真下)。

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温水の坂道(「坂の上にある光の滝」)をのぼり切って(写真上)、タオルが用意されている部屋で足をく(写真下)。

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皆の興奮度は急激に上がっているようだ。仕切り直して再び次の部屋へ行くことにしよう。

入ると突然足が沈み込んだ。柔らかい地面。歩行が困難になる。もちろん先へ進めないわけではない。
「これは・・何か訓練でも受けているようだな~」と皮肉りつつ、バランスを失いながらも光のある出口の方へと歩みを進める。皆は笑いながら不自由な歩行を楽しんでいるようだ(写真下)。

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リコとミツは笑いながらやっと「やわらかいブラックホール」から出て来た(写真上)。
「ねえねえ早く行こう早く行こう!!」ノノは先へ行きたがっている。もう興奮がマックスに達しているようだ。
「少し落ち着いて」とたしなめるも、もう私の声など耳に入っていない。

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「ノノ、一緒に行こう」と突然ミツがノノの手綱たづなを私から奪って二人で先へと進んでいった。ミツも見た目ではわからないがノノと同じくらい興奮しているようだった。
仕方ない・・リコと私の大人組はゆっくり歩く。
そして、次の部屋の幕を開ける(写真下)。

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「The Infinite Crystal Universe」ここは「光の彫刻群が無限に広がる」という空間作品だ(写真上・下)。

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子ども組はここからすぐにいなくなってしまった。大人組はちょっと横道に逸れて周りを眺めていたら、道がわからなくなって長く居ることになってしまった。

スタッフに聞いて出口にたどり着き、次の部屋へと向かう。

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ジャボ💦 ふくらはぎまで浸かる温水に入って眺める光景は「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」というタイトルの作品(写真上)。鯉の形をした光が温水の中をすいすい動き回っているように見える。素敵なアプローチだ。

入口にいたスタッフがこの部屋にもう一つ別の小さな部屋があることを案内していたので、しばらく眺めてからそこへ一人で行ってみた。
そこには炎があった。

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これは「倒景の憑依する炎」(写真上)。細長いその空間の奥に施設前で観たあの炎と同じものが燃え盛っていた。ワイルドだな~魅せられて近づき手前の石板らしきところへ上がろうとしたら、後ろから、
「そこは上がらないでください!」と注意された。
ここは上がるところではなかったのだ・・あらら失礼しました。
一瞬やんちゃな小学生気分になった・・。

リコと一緒に水面から上がって、再び暗がりの通路を歩いて行く(写真上)。

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次はどんな部屋だ。幕を開けてみると・・(写真上)。

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浮遊する球体がひしめきあう部屋(写真上)。ここのタイトルは「意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 - 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊」。その球体を人々がかき分けたり、叩いたりして衝撃を与えると、色を変化させ、色特有の音色を響かせる。その周りの球体は、近くの球体から放射状に連続的に呼応し、同じ色になり同じ音色を響かせていく・・そんな幻想的な空間だ(写真下)。

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そう言えば「チームラボ ボーダレス」の方にもこんな大きな球体があったな・・では、次に行こう。

部屋に入ると天井に映し出されたさまざまな色・形の花々が宙に舞い、一瞬にして心奪われる。また違ったテイストの空間だった(写真下)。

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リコが床面に横になり、私もそのかたわらで横になった。靴を履いていないせいか床面に寝そべる抵抗はあまりなく、そうやって上を眺めている人も結構いる。ちょっとした瞑想気分になる。

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ここは「Floating in the Falling Universe of Flowers」(写真上)。

そう言えば・・子どもたち・・どこまで行ったんだ・・。
リコがミツにラインで連絡を取り、先にいることがわかった。
せっかくなのでもうしばらく居てから次の部屋へ行くことにしよう。

・ 「Garden Area」で自然観を楽しむ

・・とここまでが「Water Area」だった。先ほどの分岐点周辺にいつの間にか戻っていて、今度は②の「Garden Area」に入ることになる。

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外の様子が伺えるこの空間に・・メタリックな物体が立ち並ぶ光景(写真上)。ここは「呼応する小宇宙の苔庭こけにわ - 固形化された光の色, Sunrise and Sunset」。日中と日没後で様子が変わるOvoid(卵形体)が、敷き詰められた苔の庭園である、と書かれてあった。Ovoidに触れたりすると音色を響かせたりする。近くの子どもがしきりに動かしていた。
日の出・日の入りによる作品の変化も観てみたいが、さすがにここで一日過ごすわけにもいかないだろう。実際はこうなったりするようだ(写真下:引用元:「チームラボプラネッツ」ホームページ)。

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ホームページの動画では、日中水蒸気が随分立ち込めていたが、本日はやや節約気味だった。ついでに言うと、禿げてしまった部分の苔の手入れをするスタッフさん(写真下)・・非日常の中の日常感がいい。

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次の部屋へ行くと順番待ちになっていた(写真下)。時間制限で入場するらしい。

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子どもたちは「Garden Area」の花の中にいると言ってたが・・もう見当たらない。
「あの二人・・今度はどこに行ったんだろうね?」
しばらくすると、ゆっくり進むようアナウンスがあった。

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進んでいくと吊るされた珍しい花々が少しずつ上に上がっていく仕組みになっていた(写真上)。そうやって中へと分け入っていく。

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おそらく10分程度だろう。終了の合図が伝えられ、あっという間の「Floating Flower Garden:花と我と同根、庭と我と一体」を観終えてしまった。

さて、その次・・はなくて、これで全部の部屋を体験したことになった。
「ボーダレス」と違いここ「プラネッツ」は一方通行で観るスタイルだった。

「子どもたちはどこかな?」リコがラインで連絡を取ると・・
「また最初から観に行ったって~」
「・・・」

二人を待って、興奮しているノノを捕まえて🏃‍♀️、その後ミツも回収🚶‍♀️。
お昼前には会場を後にすることができた。

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「楽しかったー!!」子どもたちのその言葉が聞けて良かった。
帰りは行きと同じ都営バスに乗って銀座で途中下車。

以前時々食べに来ていた東銀座にある「牛庵」というお店に皆を連れてきて、ちょっとリッチに限定20食のハラミステーキを4人前注文(1,600円)(写真下)。ご飯大盛り無料(皆大盛り注文)。

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ここは、通常のステーキ(150g)や和牛鉄板すき焼き等がランチだと全部1,300円とお手頃価格(確か以前は1,000円だったと思ったが・・)。
ここは穴場なので人には言わないことにしている。内緒です。

もちろん家族は「美味しかったー!!」と大絶賛。
今日は父の株が上がっただろう。

チームラボ プラネッツ
住所:東京都江東区豊洲6-1-16
公式ホームページ:
https://www.teamlab.art/jp/
*問合せはホームページより各種フォームから

会期延長の案内:当施設の会期に関しまして、2022年末までとしておりましたが、ご好評につき2023年末まで展示を延長する運びとなりましたのでお知らせ致します。
旧会期:2022年末 → 新会期:2023年末

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