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「東京観光日誌」#38|池袋|サンシャインシティ、古代オリエント博物館
8月11日(木)山の日で休日。取材は久しぶりだ。
お昼前の池袋駅地下通路は人でごったがえしていた。人にぶつからないよう流れに沿って西武百貨店のある東口出口を目指す。
・ サンシャインシティを通って
地上に出ると一気に暑く粘っこい空気が身体にまとわりついてくる。ここが「サンシャインシティ」へ向かう出入口として一番近いところになる(写真下)。
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ここでも行き交う人をよけながら「サンシャイン60通り」を歩いて行く(写真上)。ちなみにこの賑やかな「サンシャイン60通り」とは別に「サンシャイン通り」という通り名も近くにあって混同してしまう人が多いらしい。
通りの端のサンシャインシティ地下通路入口(写真下)に到着。ここまで35番出口の駅から10分も歩いていないと思う。
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地下通路の両脇に「動く歩道」(写真上)がある。1978年に竣工した当初からあると思うが、初めて友達と訪れた時、これを見て「近未来的だ~」と驚いたことを思い出した。地下通路の上は首都高速5号線が走っている。
サンシャインシティに着いた。1階に上がってみよう。ここは大きく5つのエリアで構成されている。
高層ビル展望台の高さは都内一を誇る「サンシャイン60」。大型シティホテル「プリンスホテル」。サンシャイン水族館やナンジャタウン等がある「ワールドインポートマート」。専門店街「アルパ」。そして本日訪れる古代オリエント博物館のある「文化会館」となっている。
フロアマップはこんな感じである(写真下)。
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今日はこの後友人と会うことになっている。今のうちに何か食べておきたいが、ちょうどお昼時で、気の利いたお店はどこも行列になっていた。
仕方ないか、鑑賞してからにしよう。
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歩いて突き当たったところに文化会館がある(写真上)。ここではさまざまな催し物が行われていて仕事の関係でもたびたび訪れていた。ここの7階に「古代オリエント博物館」がある。脇にエレベータがあるので、そこから上がることにしよう(写真下)。
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ビル最上階に博物館があると表示がある(写真上)。
あれだけ人で溢れかえっていたのに、ここでは静寂が広がっていた。
そう、わかっているんだ。そんなに人が挙って行く博物館ではないことを。
・ 古代オリエント博物館の記憶
・・6階に着いた。1978年のサンシャイン開業当初からこの博物館も開館していて、実はその翌年にここへ訪れたと思う。43年前・・になるのか。懐かしいというより、ほとんど記憶に残っていない。記憶の欠片、どこかに感じ取れるかな・・。
入口はこの通路の先のようだ(写真下)。
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現在は夏の特別展「大航海時代へーマルコ・ポーロが開いた世界ー」(2022年7月16日~9月11日)が行われている(写真上)。今回ここを訪れたのは、チケット予約サイト「アソビュー」で無料チケットを手に入れたからでもある。正規の入館料は一般1,000円、大・高生700円、中・小生300円、となっている。
チケット売り場で尋ねてみると、残念ながらここは館内すべて写真撮影禁止となっていた。いただいたチラシで簡単に展覧会を紹介しよう(写真下)。
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モンゴル帝国と大航海時代。この二つの大きな時代は、マルコ・ポーロ(伊:1254~1324)と彼が残した『東方見聞録』を一つの結節点として繋げることができます。本展では、シルクロードの発展から、モンゴル帝国の時代、そして大航海時代まで、奈良県にある天理参考館と天理図書館の貴重な所蔵品を一堂に会し紹介します。
東アジアから中東やヨーロッパを結ぶユーラシア大陸の交易路網であるシルクロード。1980年頃「NHK特集シルクロード」という番組で一時注目されたことがあった。シンセサイザーで演奏する喜多朗の「シルクロードのテーマ」が印象的だった。
シルクロードではさまざまな物資・情報が行き交っていた。そこに関連する品々が前半展示されていた(写真下2点)。
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シルクロードを旅したマルコ・ポーロの旅行記『東方見聞録』は、のちに多くの写本を生み出して、大航海時代に活躍した人たちのガイドブックとなりました。この書が描く幻想的かつ富と黄金に満ちた東洋(中国とジパング)のイメージは大航海時代を切り開く冒険心の原動力となりました。大航海時代は世界史上はじめて、人・物・文化の交流が全地球規模で始まった時代であり、その波は日本に到達して南蛮文化として華開きます。大航海時代は、いま我々が生きている現代社会へとつながる大きな転換点といえる時代なのです。
「海のシルクロード」と言われている海路交易に関する展示が後半部になっている。大航海時代のさまざまな地図が紹介されていた(写真下)。
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ヨーロッパからの視点では日本は辺境の地「黄金の国ジパング」。マルコ・ポーロは自ら日本には訪れていないが、ジパングの名でヨーロッパに初めて紹介した。
当時の日本は戦国時代・・織田信長や豊臣秀吉がいた頃である。展示品は貿易関連にも掘り下げていて、歴史的な書面等も拝見できた。
こちらは火縄銃(写真下)。種子島に伝来したことから「種子島」とも呼ばれていたらしい。
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ここは学習しやすい環境にも力を入れているようで、いろいろ工夫を凝らしているところも伺えた。
会場は思った以上にコンパクトだった。随分印象も違う。43年前の記憶の欠片はどこにも見当たらなかった。
マルコや信長だったら、きっと欠片が見つかって驚いたかもね。
・ 取材後の友人の話
会場内の温度設定は幾分高めのような気がしたが、暑いというほどではない。空いていた椅子に座って少しばかりぼーっとすることにした。
先月いっぱいで退職した。定年退職である。
今まで忙しかったけど、ひとまず区切りをつけたつもりだ。
今日会う友人から仕事の誘いを受けていた。以前の同僚である。
一応話を聞きにこれから待ち合わせ場所に向かうわけだが・・まあ、あまり当てにはしていない。軽く飲んでお仕舞いになるだろう。
むしろ、彼が5年前に辞めた時の話が聞きたかった。
十中八九彼に非があることはわかっているが、“憎み切れないろくでなし”の話を聞くのもまた一興だ。
そんな訳で、彼の指定した場所と時間に合わせて行くことにしている。
まずはどこかで遅めのランチでもしようかな。
ゆっくりと立ち上がって博物館を後にした。
古代オリエント博物館
住所:東京都豊島区東池袋3-1-4
サンシャインシティ文化会館ビル7F
電話:03-3989-3491
[開館時間]10:00~16:30(入館は16:00まで)
[休館日]会期中無休
公式ページ:https://aom-tokyo.com/index.html
その後の話・・。
待ち合わせ時間の前に早く着いたことをラインで知らせた。反応がない。
怪しいな・・そう思って電話を入れてみた。すると、
「すまん。今来客中なんだ。近くのスターバックスで待っていてくれ」と言う。来客? おいおい勘弁してくれ。
行ってみるとスターバックスは満席。ついため息が出てしまう。待ち合わせ時間は過ぎようとしていた。
それからしばらく待っていたが・・「いつになるかわからないから帰ることにするよ」とラインにメッセージを入れて結局帰路につくことにした。
40分後、私のラインに弁解のメッセージが入って来た。
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