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「東京観光日誌」#1|汐留、築地市場、新橋|浜離宮恩賜庭園

2021年7月3日(土)曇り。雨だったら行けないなぁと思っていたが、良かった雨は降っていない。下の娘ノノは例え雨でも行く気でいるようだった。久し振りにバディ(相棒)となって、この任務をこなしていくつもりだ。
子どもの成長はあっという間だ。いつの間にか大きくなっていて語彙も増えている。そして私の知らない人格が現れていたりして戸惑う時もあったりする。いつまでも幼児扱いではいけないということだ。以前にも少し書いたが、ここ最近買い物には一緒に行かなくなってしまっていた。

「週末のノマドワーカー」をまとめるにあたって、東京の観光地を取材しそれと合わせて編集しようと考えてみた。そうなると、改めて東京の観光地について考えてみる。そう言えば・・あまり行った覚えがない。灯台下暗しか・・なるほどこれは好都合だ。東京を知る良い機会になるかも。ついでに小学校5年生の娘と一緒に行って後で感想文を書いてもらおう。作文が苦手な娘だいろいろ体験し考えたことを言葉する練習をさせてみたい。きっと良い思い出にもなるだろう。妻にこの夏のアイデアについて説明し了解してもらった。あとは自分の時間をいかに作るかか・・。
とにかく動こう。最初に選んだ場所が「皇居参観」と「浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんしていえん)」。どちらもネットでチェックするとホームページで申込みを受け付けていた。

・「浜離宮恩賜庭園」は 将軍の庭だった

皇居参観の日取りは少し後になってしまったので、最初は浜離宮恩賜庭園に行くことにした。ここはまず、整理券の予約を行うようになっている。

オンラインで事前に整理券を取得しておいた方が良い。実際行ってみたら、事前取得なしでも受け付けてくれそうな感じはあったが、これは体験していないのでわからない。事前に得た整理券(QRコード)をプリントして持って行くか、スマホで表示して受付窓口で読み取ってもらい、そこで入場券が買えるようになっている。

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庭園までのアクセスは、JR・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線「新橋」から徒歩で「大手門口」へ向かうことにした。ビルの谷間をぬって歩くため道々に掲示されている地図を頼りに歩いて行く。ノノはビルの高さに圧倒されているようだった(写真上)。東京ではビルの高さ慣れも必要か・・。大手門口近くでは「トンネル仕上げ工事」が令和4年2月まで行われている。進む横断歩道には多少注意が必要となるだろう。(写真下2枚)

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新橋駅から歩いて15分ぐらいでやっと「大手門口」に着いた(写真上)。門をくぐり(写真下)チケット売り場へ向かう。

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窓口(写真上)ではスマホでQRコードを表示させチェック。一般の入場料金300円を支払ってすぐに通してもらった。小学生は無料。
庭園に一歩踏み込めば、ついさっきまでいた都会の喧騒とは別世界の静けさが広がっていた。まるで「どこでもドア」から出てきたようだ。緑が目に優しい(写真下2枚)。

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昨日の雨で道がぬかるんでいる(写真上)。窓口でもらった園内の地図(写真下)を片手にノノが先へ先へと進んでいく。まるで異空間に吸い込まれていくようだ。

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「「浜離宮恩賜庭園」リーフレット地図」より

この辺りはお花畑ようで、春には菜の花、夏から秋にかけてはコスモスが咲き誇るらしい。お互い顔の表情が穏やかになっていく。写真下は浜御殿の籾倉(もみぐら)だった場所で今はボタンが植えてあるらしい。

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内堀の橋を渡ってさらに奥へと進む(写真上)。リーフレットには浜離宮についてこう書かれている「江戸時代には江戸城の「出城」としての機能を果たしていた徳川将軍家の庭園です」。その200年先にはこうやって一般庶民が出入りできる世の中になっているとは・・将軍様も夢にも思っていなかったであろう。見えてきたのは「花木園」。休息所となっている場所だ(写真下2枚)。

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駅からずっと歩いてきた。ここでしばし休憩。ノノはお母さんに入れてもらったお菓子をバックから取り出してリスのように食べている。そこから私は飴を一つもらった。・・少し休んだ。さて、再び歩こう。
次のエリアに行くと「鷹の御茶屋」(写真下)があった。ここは「潮入の池」の手前にあたる。

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この御茶屋は、将軍が鷹狩に訪れた際に鷹が出番を待つための施設と合わせて作られたとのことである。絵図や数少ない鷹部屋の事例を元に復元されている。ガラス越しに鷹の模型が見えるところが鷹部屋である(写真上)。
この辺りには他にもお茶屋が2軒ある。こちらは「燕のお茶屋」(写真下)

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そしてこちらが「松の御茶屋」(写真上)。この後行く「中島の御茶屋」を含め園内には全部で4つの御茶屋がある。歴代の将軍たちはその御茶屋で賓客と共に景色を楽しみながら食事をしたり、調度品を鑑賞したり、鷹狩の際の休息所として使用していた。しかしそれらはすべて焼失し、現代になって再建されたものとなっている。
近くの御亭山(おちんやま)(写真下)に登ってみた。
「高校の受験前にここを登るといいかもね」とノノに言ってみた。

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小高い丘から望む風景は「潮入の池」が前面に広がり奥にビルが建ち並んでいる(写真上)。この景色、観光者はきっと好きだろうな。
この庭園の大きな特徴は「海水を引き入れ、潮の干満によって池の趣を変える様式」で「都内にある江戸の庭園では唯一現存する海水の池」とある。「東京湾の水位干満に従って水門を開閉し、池の水の出入りを調整」しているとのこと。当然ながら海水魚が棲息している。
では「潮入の池」の中央にある「中島の御茶屋」を目指して「お伝え橋」(写真下)を渡って行こう。

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途中カルガモ親子を発見してノノは大興奮(写真上)。これはおそらく作文に登場することだろう。
着いた「中島の御茶屋」(写真下)。ここでもゆっくりしようか。

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ここは特に飲食なしでも “中に入って風景を楽しんでもらってもいい” とお店の人から声をかけられたので、靴を脱いで座敷に上がらせてもらう。
「見晴らしいいね」・・と椅子に座ってのんびりする。では行こうかと言った時、ノノはここでお茶を飲みたいと言い出した。
「抹茶だよ。飲める?」と聞くと、学校飲んだことあると言う。
「(学校?)・・まあいいか」お茶だけでもいただけるというので、冷茶をお願いする(確か300円ぐらいだった。ちなみに御代わりは210円。お菓子とお茶セットでは850円)。

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「潮入の池」を眺めながらお抹茶でのどを潤す気分は如何ほどか・・。では姫、そろそろ参りましょう(写真上)。

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再び橋を渡って対岸の小山(富士見山)に上る(写真上)。さっきまでいた「中島の御茶屋」が「潮入の池」の端に見える(写真下)。

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その後は東京湾側の方へ行き、「潮入の池」の横堀を眺めながら進み、「鴨場」(写真上)を覗いて、水上バス発着場(写真下)を目指した。

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ここから「浅草」や「日の出桟橋」へ水路で行くことができるらしい。こういう観光ルートも悪くはないかも。

さて、庭園はほぼ半周した。もう2時になっている。だいぶお腹も空いてきた時間だ。最後に「旧稲荷神社」(写真下)でお参りして、最初に入った大手門まで戻ろう。

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大手門の辺りは随分人も増えていた。園内では年配の女性を多く見たような気がするが、幅広い年齢層のカップル、家族連れ等様々な人が訪れていた。リーフレットの地図には広場のところに「シート可」とあるので、お弁当を持って訪れることもできそうだ。
地図によると大手門の辺りには「三百年松」が植えられている。約300年前の6代将軍徳川家宣が庭園を大改修した時、その偉業をたたえて植えられたと言われている。

・ 築地に向かうものの

ちょっとしたハイキング気分になった・・ノノは少々疲れ気味だ。庭園を後にしてどこか食事に行こう。そして築地の方へ向かうことにした。
都営大江戸線「築地市場」の方が割合近いかもしれない。途中かつてあった築地市場の辺りでは「東京都築地ワクチン接種センター」(写真下)となっていた。

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そこからすぐ近くの場外市場(写真上)まで行ってみたものの、お目当てのお店が開いておらず、他に良い店がないか探し回った挙句、結局「吉野家」に落ち着いた。ノノと折り合いの良いお店を見付けるのはなかなか難しいことに気が付いた。意外と注文が多い。3時半か・・遅い時間に昼食となってしまった。
「ノノ・・今日は頑張ったな」ちょっと奮発して「鰻重」(788円)を注文してあげる。出て来るや否やあっという間に平らげてしまう。
「足らないー! もっと食べられる」と不満顔の姫。
そんなに食べるんだ・・育ち盛りだもんな。このところよく食べるし。
「だけど、家に帰ったらすぐに夕食だから」と言っても不満顔のまま・・。
やれやれ先が思いやられそうだ。
歩数計を見たらすでに1万歩を超えていた。

浜離宮恩賜庭園
住所:東京都中央区浜離宮庭園1-1
電話:03-3541-0200
公式ページ:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028.html

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