自分自身について思索する「熱量」。
自分自身について思索する、とはどういうことだろうか。
これについて、教育心理学者の西林克彦が長年研究している「わかったつもり」のメカニズム(図)との関連で考えてみよう。
例えば、自分を棚上げしてAというものごとを考える。Aは〇〇だ(文脈1)、自分は△△だ(文脈2)、というふうに。図でいえば、左側で文脈1において部分1(例えば、Aや〇〇)と、文脈2において部分2(例えば、自分や△△)と適合している。しかし、文脈1と文脈2はつながっていない、つまり、不適合、ということになる。