生理と職場

毎月恒例の全然喜べないあいつがやってきた。私の生理ちゃんだ。
私の生理ちゃんはめっちゃ痛い時、めっちゃ眠い時、イライラして世界を滅ぼしたくなる時、ただ垂れ流してるだけの時と一定しない。ちなみに今回は痛いバージョン。

私の職場は男3人、女1人、犬1匹。意外かもしれないが、生理の環境は今までの職場や学校に比べて最高に良い。生理中に厄介なのは意外と同性のことが多いというのは私の持論だ。自分も生理を体験しているから、どうしても自分基準になりがちだから。ある程度仕方がない。南無三。
しかし男には生理がない。生理がない代わりに歴代の彼女たち、奥さん、などなど様々なパターンの「生理中の女の子」に遭遇しているわけだ。しかもそれは自分が心を寄せている女の子たちだったわけで、実によく観察しているので何かと物分かりがいい。(彼らがもともと優しいのももちろんあるが)彼らは自分たちが何も出来ないことをよく知っているし、何もしない方がいいこともよく知っている。男しかいない職場最高かよ…となるわけだ。
しかし彼らには私が生理になったことを察する能力はない。あったら怖い。なので私は痛みがひどいとか、世界に呪いをかけたくなるような、周りに害を与えそうな生理が来たら公言することにしている。
「今日2日目なんだけど、凶悪な顔しててもそれは生理のせいだから」
そうすると彼らはわかった、と言う。他に言うこともないが。しかしそれを伝えるだけで、彼らのなんであの人急に不機嫌なんだ?急に机に突っ伏したんだ?膝掛け多くない?等の疑問や心配、怯え、不満を和らげることができ、私も痛みを隠して誰にもバレちゃいけない気持ちにならなくていい。それはすごく大きいことだ。

昔は生理になったと恥ずかしくて言えなくて、でも痛みも機嫌も最悪で恋人の何気ない一言にイライラしたり、なんでわかんないかなぁ?!とブチ切れてきた。
察してくれよ!!!!!!と盛大な理不尽を「口に出してはいけない生理なんだから」という理由で振りかざしていたわけだ。実にすまなかった。
口に出してはいけないと言われたことはないが、女子だけ保健室に呼ばれて生理の説明をされたり、隠して持ちなさいとナプキンの指導を受けたり、体育の先生に生理でプールに入れない時の合言葉を仕込まれたり(生理で見学したいとそのまま言って怒られた)、そういうバックグラウンドが原因なのは間違いない。思い返せばくだらないの一言に尽きる。
でもそれがあろうがなかろうが、言いたくない女の人はいる。みんな言おうよ!とは思わない。それは個人の自由だ。言うことで、私は職場環境を整えることができたが、今までのところでははしたないって言われたり、それがなんだ甘えるなと言われたりしてきた。

でも純粋に考えて欲しい。体から血が痛みや不快感とともに垂れ流されてるのだ。何やってるの人体。恐怖自然の摂理。人体の不思議。他にやり方なかったの。
そんなことを考えながら、2日目は過ぎて行く。世の生理が辛い皆々様、どうか平穏な一日でありますように。

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