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仮想人生よみました

はあちゅうの仮想人生を読んだ。読書は好きな方だけど読むのが遅くて読みきれない事も多いのだけど、なんと2日で読み切った。すごいぞ。
本屋さんで売り切れてるってTwitterで見かけて、見城さんのツイートでもいい本だって言ってたなあと思い出し、kindle版を購入。読みたいと思った時にすぐに読めるkindleは素晴らしいね。恩恵受けてます。ありがとうkindle。

Instagramで小さく生きていた私には、驚くような世界で、こんな現実もあるのかと、幼い頃にテレビドラマで見た大人の恋とか東京と、同じ感覚だった。そもそも仮想人生も、仮想通貨の話かと思ってたくらいだ。違ったわ。
でもこんなに早く読み切ったんだ、面白かったんだな自分。

人間は多面的だという言葉が出てきて、それはよくわかると思った。いつか、人間はミラーボールなんだと誰かが言ってたって書いてある本を読んだ時に私はそれを知った。今もそう思ってる。裏垢を持って欲のままの自分を手に入れたいとは思わない。表に複数のアカウントを持ち、その場その場で切り替えるのがわたしの人生だ。
常に現実に身を置いているのに、ふとここに居ないような、精神と体をつなぐ紐がぷつっと切れてしまう瞬間がある。しばらくぼーっとするが、ふっとパニックが訪れる。その時、どのアカウントに手を伸ばしたらいいか瞬時に判断して何もなかったように澄まし顔していたのだが、最近その判断に時間がかかる。どれが自分かわからない。
あなたはあなただと、ありがたい言葉はあるのだが、全部のアカウントを一つの窓では開けない。あなたのいうあなたはどのあなたですかと、自動販売機で飲み物を選ぶようにポチッとやってほしい。あ、それいい。溺れた時にはジタバタしない。それが助かる唯一の道だし、真理だと思う。見つからないものは探さない。

はあちゅうとはどんな人なんだろう。彼女を初めてテレビでみた時にニャンちゅうみたいだなって思ったのだけど、彼女はニャンちゅうが好きなのだろうか。もしも一生のうちどこかで会えることがあったら、ニャンちゅうのダミ声のモノマネして欲しい。お返しに私もできるように練習しよう。
朝の情報番組に出ていたのを見たのが最後かもしれない。単に私が朝起きられなくて、その番組を見なくなっただけなのだが。まだ出ているのかな。はあちゅうも朝起きられなくて布団の中でぐずったり、ペットボトルの飲み物の中身をちょっとだけ残して放置してしまったり、赤信号の横断歩道を車が来ないからって渡って後で後悔したりするのだろうか。どうでもいいことに涙が出るほど笑ったり、安いスナック菓子を無心に食べたり、化粧を落とさないで寝落ちしてしまったりするのだろうか。するといいな。

これまで全く知らなかったし考えたこともなかったはあちゅうを、こういう人かなこうだったらいいなこれはちょっと嫌だなあとふわふわ。
彼女が望んだことではないかもしれないけれど、はあちゅうってどんな人なのかなって考え始める一冊になりました。

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